相模原市緑区橋本に臨済宗鎌倉建長寺末寺の「橋本山香福寺」はある。1400年代初期に建長寺67世蔵海性珍が開山、矢嶋左近某が中興した。本尊は運慶作の「地蔵菩薩」である。風土記に当寺の支院として延寿堂と常慶庵があることが記載されている。「本堂」左に江戸時代後期建立の「4脚門」を潜ると境内には「本堂」、「客殿」、橋本元宿より移され薬師如来を安置している「薬師堂」、貞亨3年鋳造の「鐘楼」、「六地蔵」、中央には樹齢400年の「槙の大樹」が威風堂々、ご神木としての存在感を示している。また苔むした庭の前方にある池には開花した梅が映り込む池面を春到来を察したかのように鯉が優雅に泳いでいる。(1602)














