山下公園横浜港のシンボルとして特設桟橋に係留しているお馴染みの「日本郵船氷川丸」。1930(昭和 5)年 4月25日竣工した国内で建造された唯一の現存貨客船(大型客船)で昭和5年から30年間に亘って就航し「北太平洋の女王」と呼ばれた。シアトル航路就航がスタートである。「氷川丸」は当寺の最新鋭大型ディーゼル機関を搭載、大きさは全長163.m、幅20m、11,622t。最終航海は昭和35年(1960)に船齢30年間現役として従事し引退となった。その間、徴用期間を除いて引退までに太平洋を横断した回数は254回、運んだ船客数は2万5千余名。引退後は山下公園横浜港に係留させ一般公開を続けている。通算入場者数が200万人越えを記録した。2003年に横浜市指定有形文化財に指定。今年4月米寿を迎え、竣工88周年記念式典が行われた。折しも「未来のバラ園」咲き誇る「花の女王」のバラとのコラボ、黒い船体、船頭の船名等々すべてがいぶし銀の風格が漂っている。(1805)










