横浜市港北区小机町に池上本門寺末の日蓮宗寺院「長秀山本法寺」はある。天文8年(1539年)綱島に創建。池上本門寺9世日純(天文9年寂)が開山。後に天正の始めに小机城家老の「鈴木丹後守」が綱島から小机村字堂之脇へ移転し「長秀山本法」と改称。慶安元年(1648)には江戸幕府より寺領5石の御朱印状を拝領している。本尊は一塔両尊。横浜線小机駅前の横浜上麻生道路より南南西の場所に位置し、「寺号標」を進むと2階が釣鐘堂の「楼門」が構えられている。楼門の右手に山門がある。楼門(鐘楼門)左に「番神堂」、「祖師堂」、正面に重厚な造りの「本堂」がある。境内の一角(祖師堂右手)に名工の内藤慶雲と松原祐太郎作で横浜市の有形文化財の「石造龍吐手水鉢」(二頭の龍が鉢に絡みつき龍の口から水を吐いている)がある。境内各所に俳画塚と2つの句碑がある。明治6年(1873)、当寺の寺子屋が「小机学舎」となり「城郷小学校」の前身となる。(1804)
相模原麻溝公園の「センター広場スロープ」に今、二つの珍しい花木が見頃となっている。一つは赤い花穂というか花糸をつけた「ブラシノキ」である。「ブラシノキ」はフトモモ科ブラシノキ属の常緑小高木。別名は「カリステモン」、ギリシャ語で「美しい雄しべ」の意味をもつ。オーストラリア原産で花弁は緑で小さくて目立たないが、赤の長い花糸が珍しい。穂状花序をして花序全体が本当に瓶を洗浄する時のブラシのように見え、花序の先から枝が伸びている。色が赤だけに木が燃えているようでもあり不思議で珍しい花である。このブラシノキの横に花が咲いた後、綿毛のような穂が木全体を包み込む「スモークツリー=煙の木」が二本ある。何か煙を上げているように見えることからこの名が付けられた。見た目がユニークだが寒さや暑さに強く生長も早いことから庭の「シンボルツリー」として植える人も多い珍しい花木のようである。(1805)
◎ブラシノキ
◎スモークツリー
◎ブラシノキ
◎スモークツリー
相模原市南区麻溝に日本有数の規模を誇るクレマチスの名所「相模原麻溝公園」では今日5/12と明日5/13の両日にわたって5月の恒例のイベント「クレマチスフェア 2018」が始まった。管理事務所前のセンター広場にはいくつものテントが張られクレマチスの花鉢展示、園芸相談、植替えサービス、クレマチスガイド、栽培講習会、花苗販売、森林ボランティアコーナー、樹木相談、スタンプラリーが行われていた。クレマチスは多種多様な花柄、大きさ、咲き方、花姿の可憐さ、表情から「つる性植物の女王」と呼ばれている。当園の外周フェンスやポールに230種類、約8000株が植栽されておりその種類と株数の多さは群を抜いている。例年に比べ2週間程早く今年は見頃を過ぎてしまったようであるが、それでもまだいくつかの種類のクレマチスが咲いており来場者の目を楽しませていた。(1805)