川崎市多摩区枡形「生田緑地」内一角「かわさき宙と緑の科学館」前には「D51型蒸気機関車(通称「デゴイチ」)」が屋外展示されている。この真っ黒で大きくて迫力のあるIDI過熱デンダ蒸気機関車:D51048は愛称「デコちゃん」の名前がつけられている。昭和15年「日本車輌製造株式会社 名古屋工場」で製造され、主に貨物輸送車両として北陸、山陰、山の手の各地で30年余り活躍し、昭和45年に役目を終え新鶴見機関区で廃車となった。その翌年ここ生田緑地にやってきてその雄姿を子どもから大人まで羨望の眼差しを向けられている。今は中々お眼にかかれない「D51」の雄姿は郷愁であったり、子供のころの宝物を見つけた時のような心が浮き浮きと不思議な愛着が沸いてくる。(1805)
厚木市中依知に日蓮の「星下りの奇端」を伝える三寺(上依知の妙伝寺、中依知の蓮生寺、金田の妙純寺)の一つ、旧本山は中山法華経寺日蓮宗寺院「宝塔山蓮正寺」はある。度々火災に遭って古記録等を消失し創建年代は不詳である。文永8年(1271)日蓮上人が佐渡へ流罪になる時、ここ「本間六郎左衛門」の館に28日間滞在されこの館で「星降り」の奇跡が起った。文永16年(3/16)赦罪後に再度立寄り、「宝塔山蓮生寺」として創建した。本尊は一塔両尊四菩薩。国道129号線沿いにあるバス停「蓮生寺」からすぐの所に位置している。「山門」を抜けると左正面に重厚な造りの「本堂」、右前に「日蓮上人像」が置かれている。「本堂」右側に「庫裏」がある。境内墓所には武田氏の家臣、江戸幕府では旗本であった「小幡景憲」の墓がある。広い手入れが行き届いて美しい境内の高台より日蓮上人は安房の国に向かって両親の追善供養をした伝えられている。(1805)
向ヶ丘遊園駅南口から「生田緑地ばら苑」までは徒歩だと15分の距離。正面入口から坂道と階段道を登ると「生田緑地ばら苑」(秘密の花園)に到着する。駅南口改札を出てダイエーを通り過ぎると府中街道左側の川沿いに平成14年(2002)に閉演となった「向ヶ丘遊園」のモノレール跡地に整備された遊歩道は生田緑地へ引き継がれ「ばら苑アクセスロード」となった。この「アクセスロード」はまずニケ領用水川の稲作橋の脇の水と緑のプロムナード「五ヶ村堀緑地」がスタート地点で、少量であるが水がさらさらと流れ、そのそばに「五段のピラミッド」のようなオブジェがある。ここを通り過ぎるといよいよ「アクセスロード」となる。「ツルバラ」をはじめ様々なバラが植栽され、まさしく「ローズロード」には赤、黄色、ピンク、白のバラが列をなして途切れることなく咲き誇りロードは甘い香りが充満している。ここの「アクセスロード」のバラをまず見て、目の保養をしてメインの「生田緑地バラ苑」へ向かう演出となっている。(1805)