小田原市久野に曹洞宗小田原三山の一つに数えられる古刹「阿育王山総世寺」はある。開山は安叟宗楞禅師、開基は禅師の甥で小田原城主「大森信濃守氏頼」である。創建は室町時代中期の嘉吉元年(1441)。本尊は釈迦牟尼。小田原戦役の際、陣を張った羽柴秀次が寄付した「つり鐘」が保存されていることや、明応2年(1493)相模の豪族三浦道寸義同が義父時高と家督相続について争った時この総世寺に一時身を隠したことなど歴史的な事件が起こっている。小田原フラワーガーデンより西方に進み足柄街道に入る前に「寺号標」(山門)が構えられている。参道を進むと「総門」がある。境内へ入ると正面に大きいコンクリート造り入り母屋造りの「本堂」(以前は茅葺であった)がある。本堂右に庫裏、総門寄りにイト杉の大木と「カヤの木」(小田原市の天然記念物指定)が聳え静寂な寺域となっている。(1805)
相模原市中央区横山の横山丘陵に連なる総合運動公園「横山公園」はある。面積は13.5haに運動公園らしく「野球場」、「テニス場」が12面、「プール」「人工芝グラウンド」など備えている。テニスコートの上の小高い丘には「展望広場」(築山)があり、頂上に四阿や芭蕉の句碑等があり大山や丹沢連峰が展望できる見晴らしのよさである。運動公園で花壇らしきものはないがウメやサクラ、サツキ、アジサイ、サルスベリなどの花木が球場周り、フェンス沿い、駐車・駐輪場、遊歩道で見ることができる。特に公園の県道立川線沿いに植栽されている桜(ソメイヨシノ)の季節になると多くの花見客で賑わう公園である。今、少しずつ咲きだした「アジサイ」を撮りおさめてみた。近くには地域の伝承「てるて姫」縁の横山丘陵緑地もある。(1805)