相模原市南区鵜野森に日蓮宗鎌倉妙本寺の末寺の「福寿山幸延寺」はある。創建は天正2年(1533)。本尊は三宝祖師と鬼子母神。当寺には多くの開元通宝、朝鮮通宝など約60種、2万枚の古銭が寺宝として収蔵されている。また平成14年度に相模原市の調査において中国唐の開元通宝(620年)、北宋の皇宋通宝、煕寧、元宝、元豊通宝、明の永宣徳通宝(1433)など11866枚が確認されている。この古銭は非公開であり、伝えでは開基の大谷伊織が天正18年(1590)の小田原城攻略の際にこの旧家の祖先が持参して埋めたものとされる他、地下埋蔵銭は備蓄銭とする説や信仰上の行為であるという説がある。当寺は町田駅周辺のビルが見渡せる鵜野森の高台にあり、「山門」を抜けると境内の正面には入り母屋づくりの「本堂」、右に庫裏がある。本堂左に金色大明神と愛敬稲荷が祀られている。またすぐ近くには「日枝神社」(大山咋命が祭神)がある。(2003)
東京都町田市野津田に戦国時代に水田用水池として開拓された薬師池を取り囲む緑地公園「薬師池公園」はある。当園は梅、椿、桜、アジサイ、ショウブ、ハスなど四季の花で彩られ、それらの木々の新緑と紅葉に見せられ多くの人が来園する町田の代表的な公園である。今、当園は民家園のあるエリアの「梅の花」と椿山、椿園の色とりどりの「椿」である。園内にはハス田に向かう手前のフォトサロンと自由民権の像まわりの「椿園」と椿園の奥と薬師堂参道斜面にクヌギ林の樹下に椿を植えた「椿山」がある。椿園には410種、約1100本の椿が植栽されている。秋は山茶花と早咲き椿、春は椿の花が多く咲き目を楽しませてくれる。開花時期は9月~5月に花が咲き見頃は3月から5月となる。ツバキ科の常緑高木または低木。本州中部以西の各地と本州中部以北の海岸付近に分布し、林の中に生える。 葉は光沢があり、革質。春、赤色大輪の5弁花を開く。ツバキは多数の雄しべが基部で環状に合着している。果実は円形の朔果で、黒色の種子をもつ。種子はオレインなどの油を含み、化粧用、食用、工業用にされている。大紅、エゾニシキ、太郎冠者が美しく咲いている。(2003)
橋本駅のそばに古くより「お伊勢の森」と呼ばれる橋本の鎮守「橋本神明大神宮」は鎮座している。創建(伝)は永禄12年(1569)、450年の社歴を誇る。当宮は近隣にあった天神社を当地に遷座、さらに「大坂大鳥神社」を勧請、奉祀。ご祭神は天照大神。境内奥正面には入母屋造りの「拝殿」、平屋の「弊殿 」、神明造りの「本殿」と「覆殿」がある。さらに「神輿格納庫」、「神楽殿」、「御神符頒布所」、「納札所」、「社務所」がある。境内社には菅原道真を祀る「天満宮」、「大鷲神社」、端垣内北端に「稲荷社」(京都伏見より勧請)がある。「一の鳥居」から「二の鳥居」まで参道が続き毎年8月開催される「七夕祭り」の会場の一つなる。(2002)