相模原市南区麻溝に四季の花が絶えない「相模原麻溝公園」はある。当園は今、梅雨期の代表花「アジサイ」満開となり一株々のアジサイが織りなす美しさに包まれている。そんなアジサイの脇役のように「ユリ」が樹林広場、花の谷で数十輪だけであるが優美な花姿を披露中である。ユリは世界に100種以上の原種があるという。「ヤマユリ亜属」、「テッポウユリ亜属」、「カノコユリ亜属」、「スカシユリ亜属」に大きく4つ属に分けられる。当園には中国からの渡来種と言われているオレンジ色の「オニユリ」と、もう一つは日本特産のユリで強い芳香を放つ白に花の内側に斑点がある「ヤマユリ」である。「ユリ」は女性の美しさを花にたとえる。「立てば芍薬座れば牡丹歩く姿は百合の花」とあるくらい美しい。(2206)
鎌倉市極楽寺に極楽寺、稲村ヶ崎全町の鎮守「熊野新宮」は鎮座している。文永6年(1269)、「極楽寺」の忍性が信仰していた「熊野本宮」を勧請して創建。鎌倉時代「極楽寺」全盛の当時より「熊野新宮」と号し同寺の鎮守として広く神地を有し、厚く幕府の崇敬を受けて栄えたという。殖産興業の守護神として多くの信仰を集め崇められている。永仁6年(1298)に火災で焼失したが、正安2年(1300)再建された。かつては「極楽寺」の境内にあったが建武2年(1335)に足利直義によって土地が寄進された。大正12年(1923)の関東大震災で倒壊した八雲神社(極楽寺上町)と諏訪神社(下手ヶ久保)が昭和3年(1928)に合祀された。祭神は日本武尊、速玉男命、素盞嗚命、建御名方命。「極楽寺」山門から稲村ヶ崎小方向へ、数十m先の郵便ポストを右折した一画に「鳥居」が構えられている。その正面に昭和2年=1927に再建された「社殿」がある。境内左にはいくつかの「石碑」が建てられている。700年近い社歴が窺われる。(2206)