相模原市南区磯部の中村家住宅、新磯ざる菊園の近くに永平寺と總持寺を本山とし厚木市の龍鳳寺末寺の曹洞宗寺院「金沢山勝源寺」は鎮座している。開山は笑山充誾大和尚(寛永5年2月7日卒)、開基は伊右衛門(寛永10年10月亡)とある。本尊は千手観世音菩薩(千手千眼観世音菩薩)。堂内諸仏には六面庚申の「青面金剛尊」、不動尊、毘沙門天、達磨大師が安置、境内地に聖観世音菩薩を祀っている。六地蔵祀る「山門」より入山すると正面に赤い屋根の「本堂」、右に「鐘楼」、本堂左奥に石碑と石像、墓碑が建てられている。明治から大正時代には養蚕守護を願う参拝者で賑わった。また当寺は青面金剛尊霊場の札所である。寺の菜園では10株ほどの「コキア」が赤く紅葉しはじめていた。(2310)
相模原市南区磯部の勝坂遺跡公園近くの農園に「ざる菊園」がある。かつて牧草地だった磯部の傾斜地が土砂崩れ跡を土地の所有者(藤曲会長)が「何か作物を」と模索したのがきっかけで南足柄市で観賞した「ざる菊」に感銘を受け仲間と3人で栽培を開始したのが始まりである。2009年に発足した4年後には「第23回全国花のまちづくりコンクール」の団体部門で市内で初めて奨励賞に選出された。750坪ほどの緩やかな斜面に10種類、1300株の赤、白、黄色、ピンク、紫の「ざる菊」が植えつけられている。外見は本当に「ざる」を伏せたようにこんもりと丸い形をしていることから「ざる菊」と言われている。その「ざる菊」を主役とした「花見会」が11/1~15まで開催される。今年15周年を迎えることから盛大に行われるようで開催期間中は見頃を迎えた「ざる菊」が鑑賞できるほか、ざる菊や地元野菜、焼き芋、玉子の販売も行われる。その他「勝坂はやし保存会」や「相模の無鉄砲太鼓」、「オカリナの演奏」が予定されている。花見会を前に開花状況は如何かと訪れると一週間前より少し開花が進み数列黄色の「ざる菊」がやっと蕾を膨らませ開花寸前の状況である。今夏は残暑が厳しく開花が遅れているようである。おそらく式典の11/5あたり咲き始める感じである。(2310)