小田原市北西部(久野)に整備中の「おだわら諏訪の原公園」の一角に信州の「諏訪大社」の流れをくむ「諏訪神社」はある。武田信玄、勝頼に仕えた「新川光輝(19代)」が武田家滅亡(1582年)の後に諏訪大明神に参拝し里武士としてこの地に住み小田原市久野「総世寺」に先祖の碑を納めた後、当地に「諏訪明神」を祀ったと伝わる。祭神は健御名方神、八坂刀売神である。この台地一帯を「諏訪の原」と呼ぶようになったのは当社が祀られたことによる。パークセンター近くに「鳥居」が構えられ、正面に赤い屋根をした「社殿」(拝殿と本殿)があ。社殿前には「狛犬」、「手水舎」、「御神木」がある。社務所もなくひっそりと園内に鎮座している。(1805)
相模原市緑区下九沢に全体が植物園のような公園「相模原北公園」はある。間もなく梅雨入り間近かと思われる梅雨前線の接近、あと3日で6月に入る。6/9と6/10の両日6月を代表する花「アジサイ」と「バラ」をテーマとした 「アジサイ・ローズフェア 2016」が開催される。「ロックガーデン」と「花木園のバラ園」には85種、1900本のバラが彩りよく植栽されている。今年は開花が早く既に花びらを落とし旬を過ぎた状況であるがそれでも残り3割のバラが「花の女王」らしい気品ある花姿と輝きでガーデンを美しく彩っている。もう一つの主役「アジサイ」は「ホンアジサイ」、「西洋アジサイ」、「ヤマアジサイ」、「ガクアジサイ」など200種、1万株が植栽されている「アジサイ園」は咲き始めで全体の2~3割くらいである。特に雲海を思わせる白い「アナベル」エリアは十数株ほど白い花房を見つけることができたがまだ全体は黄緑色である。もう少し日数を要するようでフェア当日前後が見頃となるかもしれない。(1805)
相模原市南区大野台3丁目から南区相模台3丁目の総延長5km続く「さがみの仲良し小道」がある。かつてこの地域は相模原台地と呼ばれる広大な畑と原野であったが水が無く作物の収穫も少なく、特に終戦直後の食糧不足の時期でその解消策として造った西幹線用水路であった。16年かけて水路は相模原市の虹吹から藤沢市葛原に至る約19キロメートルの用水路が完成。1977年以降は遊歩道として四季の花々が咲き憩いの場、散策のルートとなっている。間もなく発表されそうな梅雨期の花として「アジサイ」が咲きだし遊歩道を華やかに鮮やかに彩り始めた。来週にはきっと満開となって紫、青、赤、桃、白と「七変化」の美しさで目を心を楽しませてくれそうである。(1805)
神奈川県小田原市久野に「花と緑の生活文化の創造」をメインテーマに「豊かなライフスタイルを築く"楽しい花園"づくり」を目指して平成7年に開園した公園「小田原フラワーガーデン」はある。当園のメイン施設は熱帯植物を展示の「トロピカルドーム温室」、公園面積の約半分を占める「渓流の梅園」、他にもアルカディア広場周囲に広がる「バラ園」、渓流沿いから池周囲に広がる「ハナショウブ」そして「睡蓮」など四季折々の花々で彩られる。中でも目を惹いたのがハナショウブ池に浮かぶ美しい花「睡蓮」である。水面に浮かぶ幻想的な姿が印象的でかの有名な画家モネも晩年に睡蓮を題材とした作品を残していめ。睡蓮には「温帯性睡蓮」と熱帯性睡蓮とあり、日本で生育されている殆どが「温帯性睡蓮」である。寒さに強く、丈夫で育てやす植物のようで「睡眠する蓮」から「睡蓮」と呼んでいる。当ガーデンの睡蓮は赤・黄・ピンク・白など薄く淡色の品種のようである。心の純潔、純情、信頼が花言葉である。(1805)
小田原市久野欠ノ上に曹洞宗寺院「総林山龍泉寺」/「欠ノ上観音堂」はある。弘治元年(1555)総世寺の第八世大岳宗純禅師が建立。本尊は禅誓作の観音菩薩。足柄街道の伊豆箱根バス停「観音堂前」に龍泉寺「欠ノ上観音堂」がある。伝えでは「総林山龍泉寺」の山号は総世寺の「総」、天龍山の「龍」、東泉院の「泉」の各一文字を組み合わせたようである。欠ノ上「観音堂」は禅誓上人が当地の教化の場としていた。長い旅を背負って歩かれた観音菩薩は12年毎に開帳されるとか。境内には中央に「観音堂」、右側に足柄地方で寒念佛が盛んだった証のような「寒念佛供養の石塔」(庚申塔)が八基も建てられている。紀年銘は正徳元辛卯天十月吉祥日とある。(1805)