伊東良徳の超乱読読書日記

雑食・雑読宣言:専門書からHな小説まで、手当たり次第。目標は年間300冊。2022年に続き2023年も目標達成!

写真と動画でよくわかる! はじめよう弓道

2022-04-02 23:36:29 | 実用書・ビジネス書
 弓道(和弓)の弓の引き方、稽古、道具、競技大会などについて解説した本。
 弓道の世界は知らなかったので勉強のために読んだのですが、和弓の弓の長さは221cmが標準(長い!)でそのため弓の下部から3分の1のところに握り部があり(18ページ)、矢を放った際に下部が先に元に戻るので矢の発射角度が上を向いてしまうから、弓の上部を的に倒すような力を弓を握る左手で加える必要がある(67ページ)そうです。また、矢を弓の右側に番えるので無作為に矢を放つと矢は弓にぶつかって右に飛んでいってしまうから矢をまっすぐ前に飛ばすためには弓を上から見て反時計回りに押しねじる(弓を握る左手の親指の付け根(角見)で弓を引き込んだ後矢離れまでに弓の右角を押し込む)必要があるとされています(同)。後者は、ある意味で必然の話だと思うのですが、前者は体格に合わない長い弓を使うからそういうことになるわけで、どうして標準が221cmなのか、武道としての合理的な理由があるのか何か歴史的な事情なのか説明がなく、今ひとつ理解できませんでした。
 弓道では左手で弓を握り右手で弦を引っ張る右利きの用具が原則となっていて「左利きは、一般的には認められていません」(18ページ)って。いかな「武道」とは言え、今どきそんな世界があったとはと思います。競技人口は「男女比がほぼ同じで、ジェンダー差(男女間の差)が最も少ない武道種目」(10ページ)というのに、基本体は立ち姿勢は男性は両足を約3cmの間隔で平行に開く、女性は両足が接するように閉じる(54ページ)、腰掛けた姿勢は女性は足を閉じ、男性は軽く間隔を開けてそろえる、正座でも膝頭を男性は拳1つ分ほど開け、女性はなるべくつける(55ページ)、歩くときは2mを女性は4歩半、男性は3歩半を目安に歩く(57ページ)というのはいかがなものかと思いました。


原田隆次、五賀友継 ベースボール・マガジン社 2021年11月25日発行
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