日本の各地の地形について、その成り立ちを解説した本。
対象とする地形80箇所の選択は、「選定にあたっては、私が実際に見て感銘を受けたものという前提があります」(おわりに)ということで、有名な景観等が多いのですが、全然知らなかった場所もあり、むしろそういうところが興味深く読めました。
それぞれについて見開き2ページで、右ページに日本地図上の所在、左ページに原則として写真2枚と周辺のレリーフ(浮き彫り)タイプの地図を掲載するという構成が取られています。写真と地図があるのはいいのですが、「なぜその地形が生まれたのか」という説明の理解のためには、プレート運動や断層運動、噴火やマグマの噴出、地下水等の影響を説明するならば、断面図等に力や流れを書き込んだり、風や多雨、降雪などの影響の場合も断面図や鳥瞰図にそれらを書き込むなどして、そういった説明図というか概念図を1枚付けて欲しいところです。1項目見開き2ページに収めるには辛いところかもしれませんが、その図1枚のあるなしでわかりやすさが全然違ってくると私は思います。そこがちょっと残念だなと感じました。

松本穂高 日本実業出版社 2022年9月10日発行
対象とする地形80箇所の選択は、「選定にあたっては、私が実際に見て感銘を受けたものという前提があります」(おわりに)ということで、有名な景観等が多いのですが、全然知らなかった場所もあり、むしろそういうところが興味深く読めました。
それぞれについて見開き2ページで、右ページに日本地図上の所在、左ページに原則として写真2枚と周辺のレリーフ(浮き彫り)タイプの地図を掲載するという構成が取られています。写真と地図があるのはいいのですが、「なぜその地形が生まれたのか」という説明の理解のためには、プレート運動や断層運動、噴火やマグマの噴出、地下水等の影響を説明するならば、断面図等に力や流れを書き込んだり、風や多雨、降雪などの影響の場合も断面図や鳥瞰図にそれらを書き込むなどして、そういった説明図というか概念図を1枚付けて欲しいところです。1項目見開き2ページに収めるには辛いところかもしれませんが、その図1枚のあるなしでわかりやすさが全然違ってくると私は思います。そこがちょっと残念だなと感じました。

松本穂高 日本実業出版社 2022年9月10日発行