竹橋にある国立近代美術館で「藤田嗣治、全所蔵作品展示」を見てきた。
藤田嗣治という画家、私はあまり作品自体に惹かれたことがない。どこか遠い存在に見える。しかし戦争画というものや、画家があの戦争をどう潜り抜けてきたのか、という観点からは避けては通れない何かがあるかもしれない、という評価がある。また私自身があの戦争を潜り抜けようとした画家たちをどう評価するのかということはいつも頭の中にある。
いつかはキチンと自分のことばでいい表したいと思っている。そんなことを想いながら今回の展示を見てきた。そう簡単には私の結論めいたことは云えないので、この展示を機会にあらためて考え続けるという思いを新たにしたということだけを表明しておきたい。まだまだ語るには能力が足りないようだ。
展示目録は配布されていた。図録は800円と安いので購入してきた。近代美術館が所蔵する作品は25点、今回はさらにもう1点の特別展示がある。企画としては戦後70年という節目としてとらえらたのであろう。同時に靉光や東山魁夷の作品展示されていた。当面はこの図録を見ながら自分の考えをまとめる努力をしたいと思う。