Fsの独り言・つぶやき

1951年生。2012年3月定年、仕事を退く。俳句、写真、美術館巡り、クラシック音楽等自由気儘に綴る。労組退職者会役員。

スキャナーと思考回路

2015年12月12日 23時02分09秒 | 日記風&ささやかな思索・批評
 本日の午後は久しぶりにウォーキングで23000歩、約16キロ程。片道8キロの行程を往復した。2時間50分ほどだったから、1時間あたり約8000歩。かなりの運動量だったと思う。気持ちのいい汗をかくことができた。寝る前にもう二周ほど団地の中を歩いてみたい。

 本日の夜の作業は、国立近代美術館の藤田嗣治善処爽作品展示の感想を書くために、図録からいくつかの作品をスキャナーで取り込む作業を行った。
 解説や評伝を読んでも頭の中でうまく文章が構成できないし、考えもまとまらない。不思議なものでこのスキャナーで作品を取り込む作業を行うと不思議に取りあえずの考えは像をなしてくる。もっともそれが的を得た感想なのか、独断を超えた独りよがりや底の浅いものであっても一応はまとまってくる。
 多分スキャナーの操作のための蓋を抑えたり、ずれないように抑えたりという一連の肉体的な作業や、画像修正ソフトなどを使っているうちに、思考回路が働きだすのであろう。そんなことをここ何年も繰り返してきたことによる条件反射かもしれない。

柚子をいただいた

2015年12月12日 21時50分46秒 | 日記風&ささやかな思索・批評
 本日友人Kさんから荷物が届いた。箱には「ゆず」と書いてあった。昨年もいただいた柚子である。
 箱を開けで覆っている新聞紙を取ると柚子の匂いが立ち上ってくると同時に、箱がパッと黄色の光を放つように室内が明るくなった。鮮やかな黄色は暗い室内を照らしてくれているようだ。玉手箱を開けたように感じる。白い煙で一気に髭面となって歳を取るのとは違って、気分までもが若返るようだ。

 形はいびつでスマートではないし、昔の檸檬のようにワックスがかかって輝いているわけでもない。自然の果実は人の気持ちを大いに和らげてホッとさせてくれるものだ。
 柚子という明るい黄色だから、というわけではないはずだ。これが例えばリンゴや柿でもきっと箱から生気があふれてくると思われる。やはり室内は明るくなると思う。

 このようなものをいただいた時は、もったいぶって大事にしまっておくのは送ってくれたKさんに失礼だ。さっそく酎ハイに垂らして飲むことにした。

 実は一昨日まで小さなシークワーサーを酎ハイにたらしていた。これもとても美味しい。柚子と違って酸味や味は薄い上品なものである。柚子はもっと強い酸味ともっと強く爽やかな風味なので口が驚いたが、すぐに慣れた。あっという間に缶酎ハイ1本を開けてしまった。罪作りな柚子である。
 鍋ものに加えるためにいつ鍋の夕食にするか、妻と相談中である。


仙台市営地下鉄東西線

2015年12月12日 11時50分47秒 | 日記風&ささやかな思索・批評
 仙台市営地下鉄東西線が12月6日に開通していた。もう少し先かな、と思っていたのでびっくり。開通に伴ってバス路線の改編や、駅の設備の問題、駅周辺の駐車・駐輪問題、運行上の問題などいろいろ噴出したり、課題が浮かび上がったりしているようだ。
 妻の出身地でもあり、お墓もあるので今でも年に2回くらいは仙台に行っている。鉄道そのものは特にマニアではないが、それでも私が学生だった頃からの計画路線でもあり、是非とも乗ってみたいと思っている。長年の工事帯の後も見てみたい。
 年明け近いうちに機会を作って訪れることにした。全駅で下車するわけにもいかないが、八木山、青葉山、川内あたりは降りて周囲の景色も見たいものである。
 宮城県美術館に訪れるのも便利になった。

 思い出したのが、某大学教授が仙台を訪れた昨年10月、SNS上で「仙台地下鉄ってSuica使えない。ダサすぎる、仙台市」と喚いたという。
 大学の教授ともあろう方が、まず強い言葉で発信してアドバルーンを上げるというのに驚いた。せめてなぜ使えないのか、導入のメリットや導入するための経費等々の検討内容を確かめながら、問題点の指摘をするというのが、人を指導する立場の人間のすることと私は思った。しかもこの方は実業家という肩書もあるようだ。組織を運営するという姿勢がこのようでは下で働く者はつらいものがあろうと同情もしたくなる。教わる学生が果たして社会に出てどのような振る舞いをするのかも見たいものである。教育者としても実業家としても、またこの人を教授として採用した大学にも問題があるように思える。ついでに言えば「ダサい」ということばの意味が私にはわからないが、ダサいこと=悪いこと、という価値判断も一方的な価値の押し付けに聞こえる。
 このような手法は、今の政治家にもみられるものである。一見わかりやすいという、演出方法であるが、このことは本当に物事の進展、改善に役に立つのであろうか。強いリーダーシップと、観測気球とは別物である。私はこのようなことは社会の劣化の一環だと思える。人と円滑なコミュニケーションとはこのようなものなのだろうか。人の組織を円滑に動かすということはこのような手法なのだろうか。
 自分の思いだけが正しいのだろうか、ということの自問自答からすべては始まらなくてはいけないと思う。この自問自答がきちんとできるか、自分の思いを自分の中でさまざまな角度から検討する能力が、他人に対して問題点を投げかけた時のよりよいコミュニケーションのもとになるということがこの人には欠けているとしか思えない。

 そんなことを思いながら、偉そうに吠えたこの人の問いかけ以前から導入が検討されていたというSuicaを利用して仙台市営地下鉄に乗車してみるのも悪くない。