Fsの独り言・つぶやき

1951年生。2012年3月定年、仕事を退く。俳句、写真、美術館巡り、クラシック音楽等自由気儘に綴る。労組退職者会役員。

東京交響楽団定期演奏会、チャイコフスキー交響曲第5番外

2015年12月13日 21時47分21秒 | 芸術作品鑑賞・博物館・講座・音楽会等
     

 久しぶりにオーケストラの演奏会を聴いてきた。東京交響楽団第636回定期演奏会がサントリーホールで行われた。サントリーホールは初めて中に入った。ホールは2006名入る大きなホールである。割り当てられた席は1階席の後方だがA席となっている。一番右端の2席で2階の脇の席の真下。右側の楽器ばかりが聞こえるのではないかと心配したが、音のバランスは気にならなかった。ただし2階席の真下なので頭に圧迫感がある。
曲目の始めのムソルグスキー「禿山の一夜」(R-コルサコフ編曲) はどんな曲か重し出さなかったが、聴いてすぐ思い出した。そういえばディズニーのアニメ「ファンタジア」で使われていたという。しかし聴かないでいるとすぐ忘れてしまうというのも悲しい。
2曲目のラフマニノフ「パガニーニの主題による狂詩曲」は残念ながら聴いたことはなかったようだ。パガニーニの主題といわれる「24の奇想曲」の24番目で使われる主題はよく覚えているが、このラフマニノフの曲は記憶には無かった。あるいは聴いているかもしれないが印象にまったく残っていない。本日は、途中のヴァイオリンのソロの直後までは記憶していたが、つい寝息をたててしまって隣の妻に起こされてしまった。

        

 チャイコフスキーの第5番のシンフォニーは好きな交響曲のひとつである。しかしこの第5番は演奏会で聴いたことはない。テレビでも記憶していない。いつもCDで聴いていた。スコアを追いながら聴いたこともあるが、実際に聴いてみて新しい発見というか印象を得た。どうしてもこの交響曲は出だしのクラリネットのソロと、第2楽章のホルンのソロに魅入られる。私のその一人だが、今回新しい印象をもったのはティンパニーが有効に使われていたのだということ。「今更」の感想かもしれないが、ティンパニーがとても良かった。



 実は第1楽章の最後のところでティンパニーの音がとても印象に残った。特に静かに終わる最後の5小節。ファゴットとチェロとコントラバスで暗く終わるとばかり思い込んでいたが、本日の演奏でティンパニーのリズムがとても重要であったことに気がついた。これがないと実に間の抜けた印象のはずである。スコアを見ていてもまったく気がついていなかった自分が情けなくなった。 これに気がついて本日は最後までティンパニーの音をずっと注目して聞いた。
 今後はチャイコフスキーの管弦楽曲を聴く時はティンパニーに着目して聴いてみることにした。またあらたな印象を受けるかもしれない。そういった意味では実にいい発見をした演奏会であった。
 そしてこのホールのパイプオルガン、是非聴いてみたいと思った。

       

初めてのサントリーホール

2015年12月13日 10時36分32秒 | 芸術作品鑑賞・博物館・講座・音楽会等
 本日の午前は団地の管理組合の諮問機関の会議、先ほど終了。



 午後はサントリーホールで東京交響楽団の演奏会。サントリーホールは初めての会場。音楽会は久しぶりである。曲目はチャイコフスキーの第5番のシンフォニー、ラフマニノフの「パガニーニの主題による狂詩曲」、ムソルグスキーの「禿山の一夜」。指揮はマルク・ゴレンシュタイン、ピアノはセルゲイ・カスプロフ。指揮者、ピアニストいづれも初めて聞く。もっとも私は最近の演奏家はほとんど知らない。
 新聞購読者に割安ということで紹介がされていたものを申し込んだ。しかし席は選ぶことはできない。送られてきた席は舞台に向かって右端のようだ。



 チャイコフスキーもラフマニノフもムソルグスキーも最近は聴いていない。チャイコフスキーの第5番のシンフォニーは好きで以前は何回となく聴いていた。最近は室内楽曲や独奏曲を聞く機会が大きなり、疎遠になってはいるがこの曲が好きであることに変わりはない。最初の出だしが何といってもいい。
 ムソルグスキーはオペラ「ボリスゴドノフ」を高校時代に聴いてレコードを購入したのをおぼえている。確か映画でも放映されたように記憶している。ビデオを借りて見たことがあるはずだが、細部は覚えていない。暗い筋と音楽が気に入っていたと思うのだが、ほとんど覚えていない、というのが悲しい。記憶というものは本当に曖昧で、頼りにならないものである。しばらく聴かないとほとんど忘れてしまうようだ。「禿山の一夜」はよく覚えている。
 ラフマニノフで覚えている曲はピアノ協奏曲第2番だけ。映画音楽のような甘い旋律は私の好みではないが、一度聴いたら忘れられない曲である。「バカニー二の主題による狂詩曲」というのは題名だけは記憶に残っているが、曲は覚えていない。記憶にないというのが悲しい。
 チャイコフスキーの5番の交響曲を除いて、こんな記憶の曖昧な曲であるが、どんな記憶が蘇ってくるのか、楽しみである。