



ミューザ川崎シンフォニーホールで「ミューザアコースティックコンサートVol.5ウィーンは踊るアンサンブルウィーン」を聴いてきた。
ヨハンシュトラウス一族のワルツやマズルカの曲を中心とした、約1時間の演奏会である。昨日のちょっと身構えた演奏会とはうって変わって楽しい音楽が並んでいる。
アンコール2曲を含めて、12曲を聴いた。
しかしかなかなか鍛えられたアンサンブルとそして技巧を聴かせてもらったと思う。私が感心したのは第ヴァイオリンとコントラバス。特にコントラバスが表情豊かにそして厚みがあると同時に軽快に音を紡ぎたしているのに感心した。コントラバスと云うと細かい音符が並ぶと少し掠れたような音になりがちだという先入観を払しょくしてもらったと思う。
モーツアルトやハイドンの時代はチェロよりもコントラバスが室内楽で使われていたというのが、チラシに記載されている。どんな感じだったのか、是非体験したいと思ったが、想像した以上に音の豊かな響きに驚いた。新しい体験が心地よかった。

なお、ホールもなかなかいい。いびつで不思議な形をしているが、特に音響に問題はなく、とても自然な音に聞こえた。舞台と客席がとても近く感じる。そして大きくて音域の広そうなパイプオルガンは見ていてとても存在感のあるデザインである。これは昨日のサントリーホールのオルガンとともに、是非とも演奏を聴いてみたいと思った。