Fsの独り言・つぶやき

1951年生。2012年3月定年、仕事を退く。俳句、写真、美術館巡り、クラシック音楽等自由気儘に綴る。労組退職者会役員。

満月を肴に泡盛を一献

2016年10月16日 22時43分03秒 | 俳句・短歌・詩等関連
 午前中は厚い雲に覆われていたが、午後は一転太陽が顔を出した。雲量は全天の3割もなかったのではないか。長袖にメッシュのチョッキという恰好で横浜駅まで歩いたが暖かく、途中で腕まくりをし、チョッキを脱いで手に持った。
 横浜駅では妻がワインを1本購入、私も負けじと対抗して泡盛を1本衝動的に購入した。しかし買い物の食材のほか、両方のボトルを持たされて、帰りは重たくてつらかった。
 自業自得ということだろうか。

 19時ごろに空を見ると、再び雲が増えて来て8割方雲に覆われた空に満月を見つけた。雲の合間を縫うように顔を出す満月は見ていて飽きない。ベランダで、泡盛のお湯割りを片手に15分ほど見上げていた。今度は涼しさを通り越して寒さを感じて慌てて部屋の中に退散した。今は厚い雲が全天を覆い、月も顔を出さない。ありかも示さない。
 5ミリ未満の雨がまもなく降り始めというメールが今しがた届いた。
 明日は一日中雨の予報。昼前から組合の会館に出向いて退職者会の幹事会に出席しなくてはいけない。

★秋の夜や旅の男の針仕事            小林一茶
★静寂に浸み込むバラード秋暮れる        庄司たけし

「鈴木其一展」後期展示(その1)

2016年10月16日 18時35分44秒 | 芸術作品鑑賞・博物館・講座・音楽会等
   

 「鈴木其一展」の後期展示を14日(金)に見に行った。「夏秋渓流図」や「風神雷神図襖」、再度感想を書いてみたい「朝顔図屏風」などの前にいくつかの作品の感想をまずは書いてみたい。
 実は「藤花図」はいくつか作品がある。前期展示の時に青紫の「藤花図」を見てとても気に入った。感想を書こうとして図録を見た時、隣に赤紫と白の「藤花図」が掲載されており、これは後期展示となっていた。図録では同じ大きさになっていたので、両者を比べて感想を書いた方がいいのかと思った。
 後期展示でこの白と赤紫の藤花図を危うく見過ごすところであった。青紫の藤花図と同じ大きさだと思い込んでいたので目に入らなかった。
 青紫の「藤花図」は縦100.8×横35.9cm。白と赤紫の「藤花図」は88.6×29.7cm。ひとまわり小さかった。頭の中では対になる作品だと思い込んでいた。そしてよく見ると署名と落款が違っていた。解説を読むと白と赤紫の藤花図の方がどうも晩年の作品のようである。思い込みというのがいかに危険なことであるか、思い知らされた。
 両者を比べると、共に輪郭線を描かずに房の柔らかさ、質感をかなり意識しているようだが、私はどうしても青紫の藤花図の方に惹かれる。
・蔓が房の下端を超えて垂れ下がる様、房をのびのびと巡る様がのびやかで空間の広がりを感じさせる。
・青紫の花に四つほど微かに赤紫の花が混じっていてこれが房を柔らかく膨らませて見せる効果がある。
・蕾から少しずつ咲くのでなく、蕾のすぐ上から花が開ききっていることが、花と蕾の色の対比を極端にしており、花の開いた房をより大きく見せている。次第に開いていく白と赤紫の藤花図より、房の柔らかさ、豊かさの表現としてはより効果的に思えた。
・上端の葉が横に広がっていて、藤の木全体がより大きく感じられる。
 解説によるとこのように長い房をつける種類もあるようだが、其一は鈴木家にとってゆかりの藤の造型を楽しんだのではないか。

 そんなことを考えながら、藤花図を楽しんだ。

シベリウス「ヴァイオリン協奏曲」を聴きながら作業

2016年10月16日 12時16分41秒 | 読書
 日がさしていたものの、9時にはほぼ全天が雲に覆われてしまった。さほど寒くはないが、昨日までの気持ちのいい秋晴れからすると残念である。
 本日は特に予定はない。朝から熊野古道の報告集の残り20部の印刷と配布のための作業中。A3の裏表印刷をすると裏面の紙送りがうまくいかず、紙詰まりを起こすことが多い。今回も1割近くが失敗する。プリンターの前から離れられないのがつらい。



 印刷中は、久しぶりにシベリウスの「ヴァイオリン協奏曲」とブルッフの「スコットランド幻想曲」をおさめた五嶋みどり(ヴァイオリン)とスーピンメータ指揮イスラエル・フィルのCDを聴いている。聞き終わる頃には印刷が終了していると嬉しいのだが‥。