14時7分の鳥取県で発生した最大震度6弱の地震は、マグニチュード6.6、深さ11キロと発表されている。西北西-東南東方向に圧力軸を持つ横ずれ断層型(速報)という。
気象庁の記者発表時の資料は【
http://www.jma.go.jp/jma/press/1610/21a/kaisetsu201610211540.pdf】に示されている。この資料では鳥取県では
1943.9.10にM7.2、同じく10.31にM5.7、1983.10.31にM6.2、2000.10.6にM7.3
を観測している。
地震の多発地帯ではあったと思われる。1943年の地震では死者が1000名を超えたらしい。戦争中ということで詳しい実態把握ができていない可能性が高いと思うのは私だけだろうか。戦時というのは、災害の被害も隠されたり、あるいは救済に手が回らずに被害がより拡大されることもあると思う。
また浅い地震なので、動いた断層の上に位置する家屋などは大きな被害も想定される。
今回の地震、たまたま横浜駅のすぐ傍のビルの9階にある喫茶店に居た。私は地震の揺れには感じなかったが、「妻が地震みたいだよ、揺れを感じる」といって同時に天井にぶら下がっている照明器具を指した。たしかにぶら下がっている器具が揺れていた。私は鈍いのか体には感じなかったが、しばらくその器具を見ていた。20名ほどいた客と数名の店員のうち気がついたのは私どもともう一組の計4人。スマホの情報を見ると横浜では震度1となっていた。12階建ての大きな建物の9階、揺れはゆっくりであった。
災害時の瞬時の情報把握はブログよりも、メール・ツイッター・フェースブック等の方が早いようだし、手軽のようだ。ただし事実に基づかない情報や、噂や憶測、悪意に満ちた情報、無責任な憶測などを遮断したり、見極めることも大切である。この手の悪意が野放しとなっているのはあまりに見にくい。社会の劣化がここまで進んでいるのか、と暗澹たる思いに駆られる。
家まで歩いて帰る途中にツイッタ―の情報を手繰ってみたが、大きな人的な被害、がけ崩れなどの大きな自然災害はとりあえずはなさそうでほっとした。しかし倒壊家屋もあるようで予断は禁物。これから被害の情報が入ってくる可能性もある。
また熊本地震の時のように、同規模ないしそれ以上の地震が誘発されたり、本震が起きる可能性も念頭に置く必要がある。