Fsの独り言・つぶやき

1951年生。2012年3月定年、仕事を退く。俳句、写真、美術館巡り、クラシック音楽等自由気儘に綴る。労組退職者会役員。

明日も風は強い予報

2021年03月02日 21時32分52秒 | 日記風&ささやかな思索・批評

 雷注意報は解除になった。強風・波浪注意報が継続している。

 風が北寄りに変わったようだ。気温が低くなっている。
 瞬間最大風速は横浜で15時過ぎの22.1mの南風であったと表示されている。最高気温も14時過ぎには20.8℃まで上がったとのこと。
 これよりどんどん気温は下がるのであろう。化繊の薄いサマーセーターでは寒いので、先ほどから袖なしの薄いダウンのコートを着ている。
 一日パソコンの前や、ベッドの上で読書をしていたので、これより柔軟体操で体を少しでも動かしたい。

 明日はいつもの内科で受診予定。明後日には薬が無くなることに気がついた。明日は晴れるようだが、最高気温は13℃と本日よりも9℃も低くなるらしい。北風が強いようだ。

 


「図書3月号」

2021年03月02日 19時42分37秒 | 読書

 いつものとおり、読んだ記事と、気になった個所を覚書として。

・[表紙]夢のようなもの     司 修
「(ネパールで戒厳令がしかれた夜)一応、ホテル内に缶詰めとなりました。60年安保の国会周辺の夜、「戒厳令がしかれるかもしれない」という情報が流れて、大勢のデモ隊とともに道に座り込んだ時の不安はなく、二つの「戒厳令」が夢のようなので不安になりました。‥」

・十一年目の琵琶        佐伯一麦
「東日本大震災の前年に‥(種を植えたが芽を出したのち)この土地はすぐに震災に見舞われることになった。‥十一年目にしてようやくつぼみを付けたのだった。‥震災によって喪われたものが数多くあるなかで、震災後の歳月の中でしっかりと育ったものもある。宮城県生まれの歌人の佐藤佐太郎が、敗戦後の東京で琵琶の花を詠んだ歌を引こう。〈苦しみて生きつつをれば琵琶の花終りて冬の後半となる〉」

・止まった刻をすすめるために-東日本大震災十年」  山崎 敦
「寄り添う――。東日本大震災の発生以来、「絆」と同じくらい被災地で多用されてきた言葉の一つだ、ただ、誰かに寄り添うことが、他の誰かに意図せず背中を向けてしまうこともある。‥「真実とは何か」という命題への深入りは避けつつ、記者として「真実に寄り添う」覚悟こそ必要なのだと、今更ながら自分に言い聞かせている。半世紀たって初めて真実を語り始めた広島の被爆者を取材したことがある。広島の被爆者同様、語り始めるまでに半世紀近い時を要する被災者たちが、今も被災地にいることへの想像力だけは失いたくない。」

・大江山に鬼が出た      高橋昌明

・ラッドリー家の人々     小川公代

・団扇と夫人         青柳いづみこ
「オルセー美術館に所蔵されているマネの「団扇と夫人」は印象的な絵だ。黒髪の女性がひじをつき、長椅子の上でトルコのサルタンのようなポーズで寝そべっている。((ニナ・ド・カリアスの肖像)ともいう。Fs)‥」以下、略。

・もっともらしさ       畑中章宏
「日本列島では「神」はもともと、自然崇拝に由来する姿形を持たない存在だった。‥そこに宿る霊や魂をこそ人々は信仰してきたのである。こうした精霊的な神は確固とした姿で思い描かれる必要がなかったし、信仰のありようそのものが、その対象に形を求めてはいなかった。常設の構造物がないのがふつうで、神は必要なときに岩や境に降ろされ、その際にだけ祭場が仮設されたのである。‥心霊は、おそらく透明な存在だったのではないか‥。しかし、記紀に登場する神々は身体や感情を持ち、目に見えるように行動する。‥記紀が書かれた時代の人々は、おそらくは彼らの少し前の先祖の姿を、神として思い浮かべていたのではないだろうか。」
「神様を初めて造ろうとした人々は、仏像をマネするほかなかった。例えば精霊のよりどころとである山川草木を写すというのではなく、仏像にならって身体を持った像を造ることにしたのである。」
「神像が抱える「もっともらしさ」にだれひとり疑念を抱かなかったはずはない。そのときにもちいられたであろう方便は「神像は依り代にすぎない」というものだった。」
「日本の神イメージが持つ「もっともらしさ」を科学の領域で再現させような存在が、‥NHKを中心としたプロジェクトが作り出した「AI美空ひばり」がそれである。‥「美空ひばりらしさ」に応えるには、熱心なファンをはじめとする多くの人々の理想を体現している必要があった‥。(しかし)“蘇生”はファンの要望により実現したものではなかった。‥そして、待ち望んでもいなかった再現が理想とかけ離れていたとき、「らしさ」を演出したことそのものが、「冒涜」と指弾されることになった。」
「AIを使いこなして個人を再生できると過信した現代の技術者よら、日本列島の古代や中世、神仏習合時代の人々のほうが、綱渡りのような表現を会得していたように私には思われるのだ。」

・六十七年前の時間を再生する   片岡義男
「六十七年前のLPを、初めて聴いた。再生が始まった瞬間から、時間が現在になるのはいつものとおりだ。いまの時間のなかで再生されるのだから、録音されたのがいつであれ、スピーカーから聞こえてくる音はいまのものになる。六十七年前に録音されたものだと知った上で、いまのものとして聴くのだがら、僕がしている行為はかなり複雑なものだ。」

・ナブコフの呪い         亀山郁夫

・いぬいとみこさんのこと     斎藤真理子
「いぬいさんが戦後民主主義の申し子なら、私は冷戦構造の子どもだった。日米安保条約締結の年に生まれ、ベトナム戦争で死ぬ子どもたちの姿におびえていた。冷戦時代の終わりなんて予想もつかなかったから、韓国の軍事独裁政権も、朝鮮半島の南北分断もがんじがらめの決定事項で、どうにもならないことのように感じていた‥。

・水引に張りつめる力       橋本麻里
「無垢の水引やわしから感知される「張り」はコップになみなみと注いだ水の表面をわずかに盛り上げる張力や、弾けんばかりに果肉を充実させた葡萄の粒、いましも開こうとする蕾、日ごとに育つ赤子の肌と同じ、内から湧き上がり、押し上げ、吹きこぼれようとする力の内在を想像させる。‥紙縒に備わった「張り」、そして無垢の白さによって、いつからか水引は、送り主の「祝意」に宿った根源的な力を可視化するかざりとなった。‥」

・不幸な日本国憲法        長谷川櫂
「長瀬十悟は福島原発から六十キロ離れた福島県須賀川市の人である。『鴨引くや十万年は三日月湖 十悟』 三日月湖は川が蛇行した跡にできる三日月の形をした湖。メルトダウンと水蒸気爆発によって放射能で強度に汚染された地域が原発を囲んで三日月湖のように残された。原発事故から七年後2018年に出版された句集「三日月湖」は不思議な静けさをたたえている。『村はいま虹の輪の中誰も居ず、村ひとつひもろぎとなり黙(もだ)の春、夏草やスコアボードはあの日のまま、十悟』 この静けさを言葉の次元でみれば、かつて原発を正当化する脆弱な言葉で覆われていた土地、それが今はすべての言葉を剥がされて裸で横たわっている。いわば言葉を失った土地の静けさである。言葉が記憶の器なら、それは記憶を失った土地の静けさであろう‥。『月光やあをあをとある三日月湖、牛の骨雪より白し雪の中、夏草や更地の過去を忘却す、十悟』 原発事故によって記憶を喪失してしまった土地の無残な光景である。」

・「こぼればなし」より
「思えばこの一〇年、現下のコロナ危機まで、度重なる災害と繰り返される失政に、小さな声の人たちがどれだけ追い詰められてきたでしょうか。権力をもつ者の虚偽と隠ぺい、論点すり替えと開き直り、逃亡に‥。

 


「日経サイエンス4月号」

2021年03月02日 17時15分45秒 | 読書

        

 「日経サイエンス4月号」は一応目を通した。論評できるだけの能力はないが、「COVID-19混迷のパンデミック 急拡大する変異株」という記事と、そこに掲載された国立感染症研究所の発表資料のグラフとその解説。これからも参考になると思う。
 ネットやいかがわしい言説に左右されないために記憶しておきたい。

 特集の「宇宙論の綻」の「真空エネルギーと暗黒エネルギーは折り合えるか」と「ハッブル定数 食い違う観測値」は興味がある内容だが、今の私にはとても難しい。しかし字面だけは追った。「探査機がとらえた生きている火星」と楽しめる。
 「宇宙戦争を阻止せよ」は忘れずに頭の中にしまっておきたい。
 


情けない鳩

2021年03月02日 16時00分05秒 | 天気と自然災害

 強風・雷・注意報が出ている。神奈川県東部は波浪警報になった。
 風はますます強まり、12時半には瞬間最大風速が21.2mの南南西の風となっている。最大風速も11.8mと私が目覚めたころよりも2m以上も強まった。
 気温も昨日の予報では17℃の最高気温となっていたけれども、12時半で205℃と、4月上旬並みの気温である。
 雨は1時間ほど前から再び降り始めた。

 南側の窓枠だけでなく、北側の窓枠もガタガタと揺れている。外に出ようとしても傘はほぼさすことはできない。帽子も飛ばされる。ものが飛んでくる。
 外をしばらく眺めていたら、鳩の番が欅の大木の根元で仲良く並んでいた。鳩の後ろから牛乳パックの空容器が飛んできて、危うく2羽にぶつかりそうになった。鳩は飛び去ったが、そんな程度ではカラスやトンビ、猫に襲われて命を落とす羽目になるぞという教訓を学んでほしい、と思いながらも笑ってしまった。

 年寄りの余計な一言をいつものとおりに。危機に学ばない人間、学べない人間も多い。危機のときほど、人間性が現れる。危機に前向きに対処して、評価を上げる人のほうが少ない。いくらマニュアルを作っても、自分の頭で考えていない限り、的確な対処はできない。組織の責任者こそ、肝に銘じてほしいものである。トップの決断が遅ければ遅いほど、組織の被る傷は深く致命的になる。

 


風が強くなっていく

2021年03月02日 12時09分11秒 | 天気と自然災害

 昨晩は強い眠気に襲われた。今朝は9時まで熟睡。すっきりと目が覚めた。快調である。

 妻に聞くと、9時ころまでは雨が降ったりやんだりしていたようだ。今は日が差して温かい。10時前にはすでに18℃だった。
 風が強く、ベランダの鉢の花苗の上のカバーが飛んでいきそうであった。西南西の風で最大瞬間風速は10時前で17メートルを超えている。風の唸り声というのは、人の不安を掻き立てる。
 風はさらに強くなっており、南側の窓ガラスも振動でガタガタ言い始めた。こんな日は外に出るのがためらわれる。

 本日は、「図書3月号」と「日経サイエンス4月号」を読みながらのんびりとしたい。退職者会の作業には手を付けないつもり。

 ベートーヴェンのビアノソナタを聴き続けている。次第に第31番、第32番も耳に慣れてきた。これまで、30番、31番を繰り返し聴いていたが、今は32番も含めて続けて聴いている。