Fsの独り言・つぶやき

1951年生。2012年3月定年、仕事を退く。俳句、写真、美術館巡り、クラシック音楽等自由気儘に綴る。労組退職者会役員。

サクラがあちこちで咲き始めた

2018年03月23日 21時50分38秒 | 俳句・短歌・詩等関連
 早咲きのサクラ以外にも街のあちこちでサクラが咲き始めた。一昨日の冷たい雪と雨でいったんは身を縮めてしまったような気もするが、やはり咲くときは自然に組み込まれた体内時計に従って咲くのであろう。

★つなぐ手にをさなの湿り夕ざくら   千代田葛彦
★目瞑りて眠るにあらず花のもと    下村梅子
★水の上に花ひろびろと一枝かな    高野素十


 第1句、サクラを詠むとき、空気や水は思ったよりも冷たい、というような読まれ方が多い。例えば「手をつけて海のつめたき桜かな 岸本尚毅」のように。しかし小さい子どもの汗に濡れた温かな手がこの句ではとても似つかわしい。特に「夕ざくら」であることが、遊びまわったこどもの底知れないエネルギーと、サクラの旺盛な花を咲かせるエネルギーとか響き合っていないか。こどもと手をつないで初めて実感できる体験である。父親としての驚きも感じる。
 第2句、目を瞑ってサクラの旺盛な生命力を感じているのだろう。春の陽射しや暖かみなど春の躍動感を静かに感じている姿勢が私には好ましい。「眠るにあらず」という語が上滑りしていない作者の感情を丁寧に表現していると思った。このような句をつくりたいものである。
 第3句、一見あまりに写生的過ぎて、一度は敬遠してみた。しかし、川の護岸から秘話に向かって大枝を伸ばしているサクラではなく、ひろびろと伸ばしているのは「一枝」であるという。若いサクラの樹なのかもしれない。若いがゆえに「ひろびろと」なのであろう。よくこなれた作りの句なのではないか、と思うようになった。

昨晩は突然の雨

2018年03月23日 10時21分12秒 | 日記風&ささやかな思索・批評
 昨晩は夜のウォーキング中突然雨が降り始めた。弱い雨で15分位で止んだものの、ビックリした。たまたま野球帽をかぶっていたので、ウィンドブレーカーのフードと合わせてウォーキングを中断せずにしのぐことができた。歩いている間にも雨の予告メールが4つも届いた。
 帰宅後レインアイよこはまを見てみると弱い雨の小さな区域がいくつも点在していた。少しずつ南西から北東に移動していた。一つの塊が私の家の傍を通る度にメールが届いたようだ。
 一昨日の雪と雨、そして昨晩の急な雨といい、天気がぐずついてスッキリしない。そして寒暖の差があまりに大きい。花粉症の方にはこの湿り気は少しは症状を和らげてくれているのだろうか。

 本日は曇で最高気温が15℃、夜の降水確率が30%とまたスッキリしない予報である。外は肌寒い。果たして予報どおり15℃まであがるのか、と感じる。何を着て出かけるか、悩むところである。気温が高くなるとリュックに着ていた上着か何かを押し込んで持ち帰るしかない。妻からは「皺くちゃになる」と極めて不評である。

宮城県で震度4

2018年03月23日 09時33分58秒 | 天気と自然災害
 今朝6時過ぎ、宮城県大崎市で震度4の地震が発生した。横浜では人が感ずる揺れはなかったので、ツィッターを見るまで気がつかなかった。

平成30年 3月23日06時36分 気象庁発表
23日06時32分ころ、地震がありました。
震源地は、宮城県沖(北緯38.9度、東経142.1度)で、震源の深さは約50km、地震の規模(マグニチュード)は5.1と推定されます。
この地震による津波の心配はありません。この地震により観測された最大震度は4です。
宮城県  震度4  大崎市田尻


 他の地域は最大震度3どまりであった。2011年の地震の余震なのだろうが、長い間続くものである。


昨日から本日の読書

2018年03月22日 23時20分37秒 | 読書
 昨日から本日にかけて電車の中、喫茶店で読んだのは「幻想の彼方へ」(澁澤龍彦、河出文庫)の中から、次の7編。

・レオノール・フィニー、魔女から女祭司まで
・マックス・ワルター・スワンベルク、女に憑かれて
・ゾンネンシュターン、色鉛筆の預言者
・ハンス・ベルメール、夢の中の裸体
・キリコ、反近代主義の亡霊
・マックス・エルンスト論
・ベルメールの人形哲学

 最初の4編は以前目をとおしたが、そのまま忘れていたので、再度復讐がてら読みなおした。キリコに対する評価はなかなか辛辣で手厳しい。マックス・エルンストに対する評価はかなり高い。キリコとエルンストの画集をめくりながらもう一度読み直してみるのも楽しそうである。

本日購入した本

2018年03月22日 21時29分42秒 | 読書
 結局本日は横浜では14時頃から15時半くらいまでの1時間半に満たない時間しか太陽は顔を出さなかったようだ。

 関内から伊勢佐木町5丁目付近にある古書店2軒を訪れ、文庫本4冊を購入。

・ヨーロッパの乳房(澁澤龍彦、河出文庫、300円)
・胡桃の中の世界(澁澤龍彦、河出文庫、250円)
・神聖受胎(澁澤龍彦、河出文庫、250円)
・古道(藤森栄一、講談社学術文庫、350円)

 いづれも以前から購入したいと考えていた本。澁澤龍彦の本は多数あるので、絵画に言及したものから読んでいるが、その他の者にも少しずつ手を出していきたいと思い、購入してみた。読む予定はまだ立てていないが‥。
 「古道」も以前から考えていた。古い道路に関するものは現役時代にはなかなか読む機会がなく、退職したら読みたいと思って幾冊か購入してある。それと合わせて読んでいきたい。

関内ー伊勢佐木町

2018年03月22日 14時00分10秒 | 山行・旅行・散策
昨夜の雨がようやくあけがたにあがった。残念ながら太陽は顔を出さず、肌寒い。予報では16℃という最高気温の予想だが、はたしてそこまで上がるであろうか。
午前中に家を出て、関内の市庁舎に来ている。団地の管理組合として市に提出する書類、不足なく揃え無事受け取ってもらえた。
難しい書類ではないが、不備があるのは私としては恥ずかしいのでホッとした。

これより伊勢佐木町の奥まで歩いて古書店をのぞいてから帰宅予定。

閲覧数が300万を超えた

2018年03月21日 22時34分03秒 | 日記風&ささやかな思索・批評
 このブログのトータル閲覧数が300万を超えた。閲覧にきてもらっている皆さんに心よりお礼申し上げます。先日トータルの訪問者数が60万を超えたばかり。このトータル閲覧数というものの定義が今ひとつ納得できないものの、数値を知見あげてきたことは素直に喜ぶこととしたい。

 これからもこのブログ、よろしくお願い申し上げます。

とても寒い一日

2018年03月21日 20時59分24秒 | 日記風&ささやかな思索・批評
 本日はとても寒い日であった。代々木公園の出口にあった温度表示では15時過ぎで1℃であった。春分の日に1℃というのは滅多にないことだと思う。代々木公園の咲き始めた桜も凍えていたと思われる。
 デモが中止になって集会終了後は18時過ぎまで渋谷で安く飲み会。東横線で横浜まで戻ったが、危なく横浜駅を乗り過ごすところであった。40分ほど強い雨の中を歩いて帰宅したが、途中雪があちこちで残っていた。夜も降るようならば、明け方の通勤に大きな影響が出たかも知れないが、とりあえず回避できた。
 そろそろ就寝。

横浜は雪が多めの霙

2018年03月21日 11時49分01秒 | 日記風&ささやかな思索・批評
横浜の我が家の周りでは、9時過ぎたあたりから雨に雪が混じり始め、10時過ぎには大粒の雪が雨よりも目立つようになった。暖かい陽気に慣れ始めた身には寒さに体がびっくり。

本日は退職者の呼び掛けで、代々木公園に。昼前に横浜駅集合。いつものことながら、30分以上前に集合する人もいて、役員は早めの集合。退職者会時間、高齢者時間とも云うらしい。「定刻10分前」主義の私は、慣れるまで2年はかかった。

代々木公園の集会とデモのあと、官邸前・国会周辺に行きたいという強者も多数いて、エネルギッシュで賑やかな20名の集団である。

菊名駅近辺ではスッカリ雪化粧。本日は積もるかもしれない。

「ルネ・マグリットの世界」(澁澤龍彦)から

2018年03月21日 10時09分37秒 | 読書
 ルネ・マグリットの作品はどうにもわからないというのが私の思いだが、そうであっても何故が忘れられない。それは何か、といつもふと思い浮かべる。何の脈絡もなく、日常生活を送っているときに、意識の底から、というよりも無意識の領域からフツと湧いてくる。
 澁澤龍彦の「幻想の彼方へ」(河出文庫)を読んでも、今ひとつ私には理解できない。私には澁澤龍彦も悪戦苦闘しているように思えた。

「(マグリットの)世界の本質的な性格として、冷たさ、反復、沈黙、無時間性、無意味といった点が数えられるだろう。総じて運動の感覚、ダイナミズムが欠如しており、どこからどこまで徹底的にスタティックな世界なのだ。」
「象徴や神話のような絶対的なものを、マグリットはその画面から注意深く排除する。朱里レアリストとしては例外的な存在で、彼はフロイトやユングの敵なのである。精神分析学者の分析を不可能にするようなイメージを、彼はわざわざ選んでいる」
「今日、マグリットの絵が一部にもてはやされているという事実の深い原因には、この彼の自然との親近ということもあるのではなかろうか、と私はひそかに想像する。」
「マグリットが六十五年の生涯において実現したのは、一種の文学的絵画、一種の哲学的絵画ではなかったろうか‥。今後ますます深まるであろう世紀末的な危機の時代における、新たな絵画のすすむべき方向を暗示している‥。」


プリズム機能付き遠近両用メガネの処方箋

2018年03月20日 20時52分30秒 | 日記風&ささやかな思索・批評
 雨の降る中、横浜駅まで歩いている途中で、いつもかかっている眼科の前をとおり、メガネの処方箋を作ってもらうことを思い出した。空いていたのですぐにできるかと思ったが、やはりいろいろ検眼をしたりして90分ほどかかってしまった。16時に病院を出たときは雨はあがっていたが、ひとしお寒く感じた。
 せっかく処方箋を作ってもらったのでその足で、横浜駅傍の眼鏡店に持参してレンズの交換の注文を行った。出来上がりは1週間後。プリズム機能付きを依頼したのだが、目になじむか、不安は拭い去れない。どんなことになるやら。感化で試しにかけてみた限りでは、なかなかいい。病院の階段の上に立ってみたら、これまでよりも遠近感はある。遠近両用の多焦点レンズで果たしてうまく慣れるか、心配である。
 メガネの購入後にむけた保険があるとか。いろいろなことを考えるなあ、感心することしきり。しかしそれはお断りした。

雨があがらない

2018年03月20日 14時41分25秒 | 日記風&ささやかな思索・批評
 午後からは雨はあがる予想であったが、残念ながらまだ弱いながら雨が続いている。昼前には10ミリを超える雨が降ったが今は1ミリ未満の弱い雨。雨の区域は少しずつ北から南下してきている。止みそうでなかなか雨は止まない。

 朝から団地の管理組合の業務。業者との立会、連絡、市へ提出する書類の作成、資料の訂正等々をしているうちに、14時を回ってしまった。

 これから雨の中を出かける。文庫本1冊をリュックに入れて。聞こえはいいが、出かける先が横浜駅近くの喫茶店では絵にならない。


落椿 4

2018年03月20日 12時45分48秒 | 俳句・短歌・詩等関連
★落椿人の訃を聞く径昏るゝ    森田 夏

 この句について昨日は特に触れなかったが、「径昏るゝ」に引きづられて、視覚だけに着目して記述してしまった。
 この句の眼目は「訃を聞く」だから、通りがかり人様のコメントのとおり、まずは重量感のある椿の花の落ちるときの様から音を連想し、それが訃報のように思えたということをまずは記す必要があった。ここのところを省いた、というか、重視せずに視覚の部分に関する私のもともと思入れ的な感想を優先させている。
 評は丁寧に言葉を尽くさなければいけない、大いに反省。


落椿 3

2018年03月19日 22時51分42秒 | 俳句・短歌・詩等関連
   

★落椿流るる蘂を過去に向け    保坂春苺
★落椿俯伏せに墓を抱くことし   林 翔
★落椿人の訃を聞く径昏るゝ    森田 夏


 赤い椿の落ちた様はどこか昏いものがある。たとえ日が当たっている場所でも、落ちた椿は輝くように光を放つことはない。逆に光に昏い何かを付け加えるように端座している。人の情念を吸い尽くすように見える。人の意識をどこか昏い場所に引きづり込むような色合いである。椿の葉もそれを促進する。
 椿は人を内省的にするのである。他の花とはちょっと違う使命を帯びてこの世界にやってきたのだ。そんな断定が面白い。



横浜では雨が降りだした

2018年03月19日 19時15分55秒 | 日記風&ささやかな思索・批評
朝10時から16時までの断続的な作業と打合せ、会議がどうやら終了。
歩数計を見ると、この8時間の間に4階建のビルの中を、5000余歩も歩いていた。印刷ルーム、会議室、事務室の間を歩き回った。
16時に終わったときはいつものように疲労困憊。ホッピーセットがとても美味しく感じた。
歩いて帰宅しようとしたが、雨が降りだし、地下鉄で帰らざるをえない。残念。