セントの映画・小演劇・ミステリーあれこれ 100本

観賞数 2025年 映画 11本、 演劇 07本

樹の海 (2004)(瀧本智行)

2005-07-02 23:55:27 | 映画遍歴
陰鬱で暗い話だろうと思っていたら、ヒューマニズム溢れる一筋の希望を感じる良作だ。こういう人間賛歌は大好きだ。すべてのエピソード甲乙つけがたし。いいぞ。好きだなあ。
あえて言うと、私鉄キオスクの生態なんか、何か知られざる部分であり日常的でもあるので印象に残る。客から見た店員、店員から見た不特定多数の客のまなざし、視点。的確な描写が鋭い。また面白い。そのやり取りが心に響き、ぐっと来る。小品だが気持ちいい。
こういうオムニバスものでは全体としての統一感もあり、それぞれのエピソードがつながっているところなど、秀逸です。

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1 コメント

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良かった (kossy)
2005-10-26 11:15:23
これほどいい映画だと思わなかったです。

「自殺なんかするもんじゃない!」というコンセプトで撮り始めたらしいこの映画。

ストレートなメッセージを避けて、仕方なく死に行く者への生前の人生をも尊重したり、メッセージがビシビシと伝わってきました。

長編が初めてだということで、今後も期待したい監督ですね~
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