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ナルニア国物語第2章カスピアン王子の角笛(アンドリュー・アダムソン) (2008/英=米) 75点

2008-05-30 14:42:49 | 映画遍歴
ディズニーの映画なのにむやみやたらと殺戮が繰り返されると嘆いているのはもはや時代遅れか、、。と、言いたいほど戦争が前面に出ている。

ある一定の土地に二つの民族が争い始めたらどうなることか、というのはイスラエル建国でお分かりのように両者共存というのははかない望みであり、幻であろう。血を血で争うことによる一方の民族の滅亡しか安定した平和の世界が望めないものだと思わざるを得ないお話を、かなりの子供が見ている前でディズニーが製作したことを嘆くことはやはりどこかずれてるんでしょうか、、。

と、子供までが戦闘に交わっている戦争映画を見て、人間って民族同士の争いがなくなってしまうということはもはや夢のまた夢なのか、と諦観してしまう。

でもそんな抽象的なことは全く考えずただの絵巻物として素朴にこの映画を眺めていると魔法の薬だの動物人間だの楽しいキャラはふんだんに見つかる。それを楽しめばいいのかもしれないが、将来への希望が全く見えなくなっているディズニー映画を目にして頭のどこかでまだまだ嘆いているおじさんを発見してしまう映画観であった。

CG等さすが見るべきところは多く、2時間40分退屈するところがなかったのは事実であり、エンターテインメントとしては優れている映画であります。こういう映画は深く考えない方がいいのかな?

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