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ヤギと男と男と壁と (2009/米=英)(グラント・ヘスロフ) 70点

2010-08-20 13:36:27 | 映画遍歴
このトンデモないジェダイ計画をあの「スター・ウォーズ」の【ユアン・マクレガー】が語ってゆくという出だしはとてつもなく期待させるものがあるが、名高い名優たちがかなり乗り気で演技を滑らしてゆく下りが、日本人には距離感を感じさせるものがあるのか、その余裕さに逆にタジタジとなってゆく自分。

ジェダイ計画とはつまり超能力開発計画のことである。まあ、実際現実に存在するだろうことは想像できるが、こう茶化してはどっぷり漬かって行かない自分を感じるのである。恐らくスラングがいっぱいで、アメリカン人にはくすくす笑いのオンパレードなんだろうけれど、日本人たる僕にはそれを理解する能力がなかったということだっただけなのかもしれない。

まあ、それにしても、西洋人のスターはいろんな映画に挑戦しているんですね。【ユアン・マクレガー】は相変わらず同一のカラーで演技しているが(役柄は様々に変えようとも)、【ジョージ・クルーニー】はスター色を排除したいらしく、見た目にはいつものカッコよさが全く感じられず、ぱっと見ると普通のオジサン風情。【ケヴィン・スペイシー】に到っては完全に遊戯感覚。

そういう普段見れないスターたちのふるまいを見るのもオツかなあとも思うが、今の僕は心情的にそんな余裕がありません。何でも映画化しちゃうアメリカのすごさは感じるけれど、アメリカナイズされ過ぎた映画ではないか、とも思うのである。

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