ミンリャンの作品はそんなに見ているわけではないが、気になる作家である。台湾の作家でも風変わりなのである。一番そういう意味では前衛っぽいのかもしれない。
この作品は閉館となる古ぼけた映画館が主人公である。スクリーンにかかっている映画、観客、映画技師などスタッフは脇役である。
建物が主役なのである。ここがこの映画の面白いところだ。
筋らしいものは余りなく、セリフだってほとんどないぐらいだ。だから僕たちも閉館の映画館とともにそれを惜しんで映画を見る観客と同じ立場にいることができるわけだ。
超ドキュメンタリータッチというべきか、この映画館の霊というべき視点で撮られているので、単なる風景を映像にした90分といってもいい映画なのだ。
けれども、その映像の色彩の濃密なこと。90分のある意味では退屈な時間をこの映像が救ってくれた。ミンリャンの野心作だが、僕には少々気後れする部分があったかなあ。
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この作品は閉館となる古ぼけた映画館が主人公である。スクリーンにかかっている映画、観客、映画技師などスタッフは脇役である。
建物が主役なのである。ここがこの映画の面白いところだ。
筋らしいものは余りなく、セリフだってほとんどないぐらいだ。だから僕たちも閉館の映画館とともにそれを惜しんで映画を見る観客と同じ立場にいることができるわけだ。
超ドキュメンタリータッチというべきか、この映画館の霊というべき視点で撮られているので、単なる風景を映像にした90分といってもいい映画なのだ。
けれども、その映像の色彩の濃密なこと。90分のある意味では退屈な時間をこの映像が救ってくれた。ミンリャンの野心作だが、僕には少々気後れする部分があったかなあ。
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