嵐山書きとめ日記（嵯峨野）（11/16)

健康診断の結果を見て栄養過多と極度の運動不足に陥っていると出る。まあ、いつものことなのだが、数値が年々上昇して行き下ることはないから問題なのであります。血糖値、中性脂肪、コレステロール、、など成人病のモデルのようです。

で、いつも歩かない自分なのだが、頑張って朝から京都嵯峨野を散策することにした。ＪＲで京都まで出て、そのまま支線に乗り換え嵐山・嵯峨野駅で下車。結構観光客がいる。紅葉の季節なのだ。

天竜寺を目指し、まず腹ごしらえ。いけない、とにかく減量。いつもはカツ丼なんかばっかり食べていたのだが、揚げ物は控えなさいとのこと。京都のおばんざいの店があり、昼食を取る。湯豆腐と京都のおばんざいが副食となる。
何か、すっきりした感じ。

店の前の門を入るとそこは天竜寺。紅葉が見ごろなんだろう、美しい。まず寺から入る。ここは庭が世界遺産で有名なんだが、寺からも眺められる。禅寺とはいえ池が広くそこから見える山の紅葉がすこぶる美しい。後で庭も散策するが広く心がすがすがしい。

門を出て紅葉で超美しいと評判の宝厳院に入る。境内は天竜寺を見た後だからか、狭く感じる。肝心の庭を散策すれど、紅葉がまだ早いようで、言われるような燃えるような紅葉はほとんど見られなかった。今週ぐらいでもまだ早いのではないか、と思われるほど。

天竜寺北門辺りからの野宮神社を行く。この神社は源氏物語で光源氏が六条御息所と切ない逢瀬をする所である。御息所の娘朝顔が伊勢にこもるのでしばらくは帰ってこない。つれなくしていた源氏もさすが御息所に会いに行くのである。
そして、宿所で契りを交わしてしまう。源氏物語でも幽玄で静かないいシーンである。
その宿所を探したのだが、跡形もなく消えており、おみくじなどの売店だけがあるのみだった。

その先を歩いて二尊院へ。ここも門からは紅葉で敷きつめられた参道が続き、有数の紅葉の名所である。本尊の二尊とは釈迦如来と阿弥陀如来の二尊を言うらしい。両脇にありがたく配置されている。竹林を通り過ぎるとかなり嵯峨野の奥に入っていることが分かる。

そろそろ足も疲れてきた。やっと化野念仏寺に着く。境内の西院の河原を思わせる多数の石塔、石仏が壮観である。古来は風葬（後に土葬らしいが）であったため遺骸が野ざらしになっていたのを集めたようである。京都の寺でもひときわ異彩を放つ寺である。

時計を見るとそろそろ夕方。電車のラッシュにかからないように早めに帰り支度。
駅のホームに立つとものすごい人の群れ。平日でこれだから休日だったらと思ってしまう。足が疲れている。でもこの疲れが運動不足の身体にいいんでしょうか、、。
これからも週に一回ぐらいは遠出をした方がいいのかな、、。