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まぼろしの邪馬台国 (2008/日)(堤幸彦) 60点

2008-11-20 14:46:15 | 映画遍歴
この映画を見て、何を言いたかったんだろうなあと見終わってから久しぶりに考えてしまいました。

宮崎康平氏の著書がベストセラーになり、一躍邪馬台国ブームとなったのは覚えていました。普通の歴史学者だと思っていたのですが、島原鉄道の社長だったとは思ってもいませんでした。ということは、趣味が高じて邪馬台国を研究していたんですね。

映画は、まず吉永が竹中直人の家に入ってしまうところが皆目分からない。恋愛だったらきちんとそう描いて欲しいが、旅館代を払う意思もないシーンなど見るにつけて、どうも押しかけてまで島原に居つく吉永の心が描けていないと思った。

その後は二人で邪馬台国めぐりをするのだが、生活費(探索費)はどうなっているのか不明なので気持ちが画面に入って行かない。リアリティがなさ過ぎる。また、竹中の邪馬台国への研究内容ももう少し精緻に描いてくれればそれなりに観客も邪馬台国への興味を持つはずなのだが、映画では中途半端だ。

最後、唐突に出てくる卑弥呼の墓の下りも、吉永をオーバーラップさせながらも何かずれている感じがしました。そして、竹中の葬儀のシーン、急に前妻が出てきてあの美談は少々映画的に手が込んでおります。さすが少々僕も涙腺がゆるくなりましたが、、。

吉永は葬儀では何歳の役どころだったのかも分かりませんが、若作りの役どころより実年齢相当の役どころの風貌はさすがきれいだったデス。もう実際の年齢の役をどんどんやってもいいのではないか、と思いました。かえってきれいだと思いますよ。

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