岡倉天心『茶の本』:亜細亜主義、小中華思想、脱亜入欧的オリエンタリズム

2023-06-30 12:13:18 | 本関係
『茶の本』は、岡倉天心が日本の茶道を欧米に紹介するため1906年に著した『The book of Tea』の日本語訳である。いわゆる「茶道」の作法を説明しているだけでなく、中国における茶の歴史、欧米への茶の普及、抹茶と煎茶、道教と茶の精神性なども語っている。   こういった本を読むとき、中身自体の妥当性も去ることながら、意図と実態にも注目することが大事である、という事例として取り上げ . . . 本文を読む
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