Seeing is believing.という諺があるが、さらに言えば、映像で見るのと実際その情景を視界に納めるのとでは、五感をフル活用するという点で後者に軍配が上がる部分が多いと私は思う(もちろんドローンの空撮などそもそも人間では不可能な角度から見る場合などはこの限りではない)。
で、この安土城跡については、その規模の大きさも去ることながら、地形の峻厳さや地のりの点で、ここに築城した必然性がよく理解できた(交通の要衝である米原にも近いここ安土は、琵琶湖を押さえて東西南北に睨みを利かせやすい場所だ)。
例えば東京なら、川を境界に建てられた八王子の滝山城、峻厳な地形に鎮座していた高尾の八王子城など、山城はやはり戦闘や陣取りという要素が重要だったとわかるが、それとは全く異質なレベルの規模感と、それに見合う役割が期待されていたわけである。
それを実感できた点で、ここを訪れたのは有意義な経験だった。
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