「有能な者による独裁が一番よい」と言う人もいる

2022-03-28 11:50:00 | 日記
しかし、「有能な者」がそうであり続ける可能性は極小である。そして、それら「有能な者」たちが「無能」になった時、政権(独裁者の地位)を手放すことは基本的にない。

つまり、そのような極小の可能性にかける仕組みなど、始めから無理筋と言えるだろう。

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2 コメント

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Unknown (木場)
2022-03-28 22:43:40
有能/無能のスケールが恣意的なので「有能な者による独裁」自体観念することが困難ではあるが、プラトンが『国家』で述べた哲人政治がこの考え方に近い。
ただし、プラトン自身、後のシラクサでの経験により、現実論としての哲人政治は不可能であることを悟っている。(読んだことはないがこれをまとめたのが『法律』)

要は無欲にはなり得なず、恣意性を捨て去ることもできない「たかだか」人間の有能さなんて、統治の観点からみれば団栗の背比べということです。

なので民主主義が「これまで試みられてきた民主主義以外の全ての政治体制を除いて最悪な政治体制」(by チャーチル)ということなのでしょう。

これから先に試みられる民主主義を超える政治体制があるか? それは分からんけど。
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Unknown (ムッカー)
2022-03-29 16:46:05
コメントありがとやんした。

基本同意でおます。月並みだが「権力は腐敗する」て言葉通りで、チェックアンドバランスが必要とされるのもそういう理由だしね。


まあこの記事は、今のロシアを元にあえて一般化した形で書いてみたわけだけど、民主主義というか合議制的なものの迂遠さに対する苛立ちからか、独裁のシステム的なヤバさを忘れて有能なヤツならそれもアリとか思っちゃう人たちが一定数いるみたいなんだよね~。


康熙帝みたいなのはSSRであって、万曆帝引いたり欠地王ジョン引いたら終了なんて、そんな「君主ガチャ」に期待せにゃいかん時点で独裁は危ういって話だわな(まあ今の例は王朝による世襲の話だけど)。


ポスト民主主義については、まあAIによる統治とかは空想しやすいけど、仮にAIが「合理的」な選択をできたとしても、正統性の担保というハードルと、そもそも人間にそれを理解し適切に実行するオツムが備わっているのか?と色々問題含みだからねえ。


だいたい、基準をどこに置くかで合理性なんて変わってしまうしね。別に人間滅びるべし(笑)とか言い出さなくても、その選択が百年後の人間にとって破滅的なものであれば、それを今私たちが自分の利益のために選ぶことは「合理的」かってこともあるし。


まあともあれ、今回のウクライナ侵攻とロシアの状況は、様々なことを再考する契機にはなるなとは思う今日この頃。
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