
ひぐらし鬼曝し編キター!はじめはどう本編と繋げるのかと思ったが、なるほど大災害で「魔女狩り」に遭い、自らも狂っていく雛見沢出身者にスポットを当てたお話だったのね。とまあ内容や感想について書きたいことも色々あるが、今回は別の話を。
最近のひぐらしを見ていると、商業戦略というものが、パソゲー及び関連業界でも定着してきたなあと感じずにはいられない(ひぐらしはまだ同人ではあるけれど)。それはつまり、初回限定版やグッズ、アニメ化といったものである。これはおそらく、関連商品の売れ筋といった直接的原因のみならず、ゲームそのものがコピーやデーモンを使うことにより簡単に複製等をできるようになったことと無関係ではあるまい。グッズなどは複製することができないので、初回限定版にグッズをつければコアな者達は確実に飛びつく。それによりある程度の売り上げを確保しつつ、他の一般ユーザーには大量生産したゲームCD・DVDを売っとけという寸法であろう。こうすることで製作会社はある程度の収入が保証されることになり、もし売り上げが伸びて人気商品となれば、サントラや原画集を発売する段階となる。さらにこれが進むと、アンソロジー本や漫画の発売という段階へと移り、最終的にはアニメ化・一般ゲーム化という段階にいたる。
かように、パソゲーに関連する商業戦略は確立されてきている。これに大きく寄与したのは、いまや伝説と化しつつある「月姫」だろう。同人ゲームであった当ソフトがメジャーになる時に通った道が、他のパソコン商業ソフトにさえ影響を与えつつ、今では王道となっていると言えるだろう。
ひぐらしもまたその道をひた走っている。視野が限定される一人称型推理ゲーム、イベントCGなし、音声なしという部分を上手く利用し、ドラマCD化や漫画化において現在なかなかの成功を収めていると言える。個性的なキャラクターが多く、部活といった扱いやすいイベントがあるため、いくらでも話を作れるというところも大きな利点となっている。
ただ、当然とはいえ、とっぽい部分が気になるのも確かだ。例えば、単なる物語ではなく推理ものであるために、その材料となるものは多ければ多いほどよい。そこで、ゲームとは別途発売された『私的捜査ファイル』や今回購入した漫画オリジナルの「鬼曝し編」が必要であるように思えてくるのだ。もちろん、これがないとゲームが全く理解できないとかいうことはないし、推理もできるように作ってあるだろう。とはいえ、推理もので新しい情報が盛り込まれた本が出るというのはなかなか無視できることではない。この辺の心理をうまく突いてるなあと苦笑するが、それに乗っかって購入してしまう自分がいるわけで…まあ戦略に乗っていることを自覚して買っているからまだいいのかな、かな?
昔のアニメ(ルパンなど)グッズが大々的に売られ始めたことや、パソコンがわざと最新の型より遅れたものを販売していることにも言及していこうと思ったが、長くなったので割愛wとりあえず、グッズ効果の理解がかなり浸透したことや、それに則って購買層を広く求めると同時に、マニア層[ひぐらしに関して、俺はこれにあたるわけだが(^^;)]を一極集中的に狙うという二枚腰の戦略が取られるようになったことを強調しておきたい。そして今は、これがいわゆる「萌え産業」の飛躍的な売り上げ伸長に貢献していると検討をつけておくにとどめるとしよう。
最近のひぐらしを見ていると、商業戦略というものが、パソゲー及び関連業界でも定着してきたなあと感じずにはいられない(ひぐらしはまだ同人ではあるけれど)。それはつまり、初回限定版やグッズ、アニメ化といったものである。これはおそらく、関連商品の売れ筋といった直接的原因のみならず、ゲームそのものがコピーやデーモンを使うことにより簡単に複製等をできるようになったことと無関係ではあるまい。グッズなどは複製することができないので、初回限定版にグッズをつければコアな者達は確実に飛びつく。それによりある程度の売り上げを確保しつつ、他の一般ユーザーには大量生産したゲームCD・DVDを売っとけという寸法であろう。こうすることで製作会社はある程度の収入が保証されることになり、もし売り上げが伸びて人気商品となれば、サントラや原画集を発売する段階となる。さらにこれが進むと、アンソロジー本や漫画の発売という段階へと移り、最終的にはアニメ化・一般ゲーム化という段階にいたる。
かように、パソゲーに関連する商業戦略は確立されてきている。これに大きく寄与したのは、いまや伝説と化しつつある「月姫」だろう。同人ゲームであった当ソフトがメジャーになる時に通った道が、他のパソコン商業ソフトにさえ影響を与えつつ、今では王道となっていると言えるだろう。
ひぐらしもまたその道をひた走っている。視野が限定される一人称型推理ゲーム、イベントCGなし、音声なしという部分を上手く利用し、ドラマCD化や漫画化において現在なかなかの成功を収めていると言える。個性的なキャラクターが多く、部活といった扱いやすいイベントがあるため、いくらでも話を作れるというところも大きな利点となっている。
ただ、当然とはいえ、とっぽい部分が気になるのも確かだ。例えば、単なる物語ではなく推理ものであるために、その材料となるものは多ければ多いほどよい。そこで、ゲームとは別途発売された『私的捜査ファイル』や今回購入した漫画オリジナルの「鬼曝し編」が必要であるように思えてくるのだ。もちろん、これがないとゲームが全く理解できないとかいうことはないし、推理もできるように作ってあるだろう。とはいえ、推理もので新しい情報が盛り込まれた本が出るというのはなかなか無視できることではない。この辺の心理をうまく突いてるなあと苦笑するが、それに乗っかって購入してしまう自分がいるわけで…まあ戦略に乗っていることを自覚して買っているからまだいいのかな、かな?
昔のアニメ(ルパンなど)グッズが大々的に売られ始めたことや、パソコンがわざと最新の型より遅れたものを販売していることにも言及していこうと思ったが、長くなったので割愛wとりあえず、グッズ効果の理解がかなり浸透したことや、それに則って購買層を広く求めると同時に、マニア層[ひぐらしに関して、俺はこれにあたるわけだが(^^;)]を一極集中的に狙うという二枚腰の戦略が取られるようになったことを強調しておきたい。そして今は、これがいわゆる「萌え産業」の飛躍的な売り上げ伸長に貢献していると検討をつけておくにとどめるとしよう。
ちなみに、『ファウスト』はもともとマイナー向け文芸雑誌だったらしいけど、最近はかなり売り上げを伸ばしているらしく、シナジー効果の実例を見るようです。
蛇足ですが、このようなノウハウを考える時、売れ筋ソフトを出しているパソコン会社で突然潰れるところがあるのは、これまでの萌え業界の非戦略性を考える上で示唆的と言えるかもしれません。