アイドルが働くコンビニを舞台にした「こんどる♪」の一編に「コンビニ弁当の妖精さん」という回があるという(参考にした記事はこちら)。「ヘルシー」なものと「ヘルシー」でないものが結局同じ穴のムジナじゃん?的なテイストも含め、皮肉の聞いた内容にニヤリとしつつこんなことを考えた。
この漫画にあるように、売れ残ったコンビニ弁当は廃棄され、家畜の飼料となる。しかし国によっては、それを安く販売したり配布したりしている(たとえばアメリカ)。「コンビニがそれをやるとホームレスが集まるからあえてあげないのだ」というのは聞いたことがあるが、それならどこに行くかというと、「豚小屋」なわけである。
とするなら、この国におけるホームレスとは、豚以下の存在として扱われているのだなあ・・・いや、より正確に言うと、個々人は必ずしもそこまで思っていなくても、会社や店舗の思惑、社会制度整備の不備といったものが合成されていった結果、そういう扱いになっているのは実に恐ろしいことだなあ(モノは腐るほどあるのに、食べれない人間がいて飢え、時には死ぬ。あえて極端に言うなら、「21世紀版アイヒマン問題」ってとこか)。
まあもっとも、この国においては、「とにかく他人に迷惑をかけない存在であること」が求められる傾向があるのも事実だ。であれば・・・少子高齢化が進んで人工知能が発達した未来の日本において、認知症患者や失職者が激増する可能性が高い(もちろん、人工知能の発達が医療を著しく発達せしめ、認知症などの特効薬開発が進んだりする可能性は同時にあるのだが)。そのような状況になった時、自らが労働者・生産者であることを止めた多くの人々は、一体どのように振舞うのだろうか?「潔く」集団自殺でもするのであれば、他者に対して求める基準を自己にも徹底するという意味で一貫していて見上げたもんだと思うけど(ちなみに安楽死を制度として導入すると、その動きを促進する可能性が大いにある)、そうでないのなら、自分は「そんなザマ」にはならないという甘い見通ししかないが故に、他人に過酷な要求をする(してしまう)愚かな人だった、ということになろう。
そんなことを思ったムッカーであった。
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