昨日は「学校という場所が閉鎖的である以上、ガバナンス欠如は必然的に起こる」という話を書いた(だから透明性を確保しつつ、アウトソーシングすべきという内容)。その非合理性の例として、いくつか動画を紹介しておきたい。
この中では「どうしてそのようになってしまうのか」という観点で現場教師の声も紹介されるので、その意味でも参考になるだろう(まあ現在そ . . . 本文を読む
閉鎖空間において、人はしばしば判断を誤る。その時、「頑張っているかどうか」というのは本質的に重要ではない(もちろん、そういう初歩的なレベルでお粗末なケースも少なくはないのだが)。状況によりしばしば「頑張り方を間違える」ことこそが極めて重大な問題なのである(動画のケースで言えば、リスクとイベント実施の効果のバランスが取れていたようにはとても思えない。つまり間違えた方向に努力をした . . . 本文を読む
第五話は全体としてコミカルで穏やかな展開だった。原作からするともう少し「予兆」を散りばめるかとおもったが、前回お話が大きく動いたので、その反動で静かな内容にしたのだろう(まあ屋上にあの二人がいるのをさり気にぶっこんどいて静かもなにもねーよ!と突っ込まれたらおっしゃるとーりと言わざるをえんがw原作見ている人には今さらだが、アニメから入った人にはようやくOPが伏線だったと理解できただろう)。
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昨日は「自助努力してシステムに最適化し、我慢し続けていれば最悪の事態は避けられる」という私的(親・親戚・塾など)・公的(学校など)マインドセットが、自己責任論と社会的無関心を生み出してるんじゃね?ということを書いた。
もちろん、「システムに埋没してたら何とかなる」なんて発想は何の根拠もない思い込みでしかないって話なんだが(まあここで書いたようにもっと別の問題も . . . 本文を読む
二回にわたって貧困と自己責任論の話を書いてきたが、今回は予告の通り白井聡の参院選分析を取り上げてみよう。途中で意図的に「階級闘争」などという言葉を使って「世の中はもうそういう状態まできている」といったことをアピールしたいのはわかるが、まあ聞き手によってはそういう言葉だけでそれ以後の話をシャットアウトしてしまうだろうから、話し方というか伝え方の戦略として全面的に賛成するわけではな . . . 本文を読む
「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ。」 (オットー=フォン=ビスマルク)
私は昨日の記事で、「短絡的な自己責任論の大合唱は、畸形的ミーイズムの表象である」と書いた。その次に社会的思考が欠落する一要因について記そうと予定していたが、「『自分の苦労を後背にも味わせたい』という謎の心理」という記事が非常に興味深いものであったので先に紹介しておきたい。
大して長くはな . . . 本文を読む
『AI原論』の毒書会において、先ごろの台風と大雨の被害に関する話が出た。私は『災害ユートピア』が成立するのにもリベラルナショナリズムのような土台が必要であることを提起し、相方からはホームレスの受け入れ拒否に関して「税金を払っていないのだから当然である=死ね」と公共空間であるネットに堂々と書ける心性に戦慄したという意見が出た(受け入れで具体的な問題が生じることは理解するが、そもそもそのような事態を想 . . . 本文を読む
さて、前回までは歴史や社会構造の話だったので、今回は少し方向性を変えた記事を。『AI原論』に絡めて、私は「バイオポリティクスと監視社会」で顔認証による中国の監視システムの広がりと、未だモラルやマナーに期待する日本の言説を対照的なものとして論じた。
しかし、賢明な読者諸兄はすでにお気づきのように、いくら監視システムを強化したところで、いわゆる「無 . . . 本文を読む
「エルフとはエロスである」とタ・バサ博士(801~1919)が喝破したのは周知の通りで、確かに「夕凪の戦力外部隊」が世に問うた諸作品、「Internet auction in underground」、「bloomed elf」、「BTNBTN」などその実例は枚挙に暇がない。しかしながら、エルフとエロスを等号で結ぶにはまだ尚早であり、彼女亡き後世に出た様々な境界的事例を検証し、もってその研究を批判 . . . 本文を読む
beastarsもアニメ版も4話目。ここから一気に話が動いていくのでどう料理するのかしらんと期待していたら、ほうほうなるほど、こういう手法できましたか(・∀・)!
どういう人が読んでるかわからんので多少ぼかして書いておくと、展開自体は原作とそう大きく変わっていない(もちろん、トイレのやり取りなどは微妙に異なっている。しかしこれは、アニメであることを生かし、内面描写で . . . 本文を読む