動機づけを担保しなければ、解決策だけ考えても時間のムダである

2022-11-04 12:49:49 | 生活
勉強に関して、「この子はやればできるのに・・・」という言葉は誰しも一度は聞いたことがあるのではないだろうか。しかし、この言い古された物言いは、「やらないからできない」であり、もっと言えばそこに「動機づけ」がなければ、むしろ「いくら能力があっても無意味で状況を変えることはできない」とも考えることができるのである。   現代社会はこれまでに比べて変化が激しく、かつ複雑化・多様化が進行して . . . 本文を読む
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室町は今日もハードボイルド:アナーキーな中世と、その背景となるコスモロジー

2022-11-03 11:32:32 | 本関係
前の毒書会記事で(ピダハンとか)コスモロジーの話をしたので、我が国もなかなかにエキセントリックなコスモロジーをしとるでーという事例として室町時代のアナーキーさを取り上げた清水克行の『室町は今日もハードボイルド』を紹介したい。   そもそも冒頭からふるっていて、 ここ(学校の道徳の教科書)で採り上げられている人物が、いずれも古代・近世・近代に活躍した人物ばかりで、私が専門とする「中世 . . . 本文を読む
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毒書会記録:「教養」、求道、功利主義、相対的剝奪感

2022-11-01 11:30:30 | 本関係
先週毒書会を予定通り敢行してきたので簡単な報告をば。     お題は元々「ファスト教養」だったが、私は「ファスト教養」を求める傾向についての現象学的考察、相方は「教養」自体についての考察という具合で対照的なのがおもしろかった。     具体的に言うと、私はブログでも書いた『人間の建設』や『映画を早送りで観る人たち』、『知識社会学と思想史』、『先生 . . . 本文を読む
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