A Slow Life of Mister Masuda

定年退職後のスローライフを公開!

(31)セントヘレナ

2007年04月06日 11時55分47秒 | 南半球膝栗毛
2月25日  午後
セントヘレナは淡路島と同じぐらいの大きさの島。
島には見るものがあまりなく
英領コモンウエールスなので英本土より総督が派遣されており
ガバナーハウスがあるが,その前庭に飼われている
200歳になるという「亀のジョナサン」
これもこの島の名物のひとつに数えなければならない。




船着場の村と、丘の上にある村をショートカットで結ぶ斜度45度の階段
「ジェーコブの梯子」は699段の階段 とても恐ろしそうで大変そう。
村の若い人はその「ジェーコブの梯子」を昇り降りしているそうだが
年配者はには無理。
迂回路を遠う回りして丘の上の村に行くしかない。
この急斜面の階段を見学して観光は終わり。




ホテルもあるが誰が泊まるのか?



島のメインストリート 建物の裏庭には岩山がせまっている。



島のスーパーや土産物店を見て早々と船に帰る。


島民の生活は自給自足が出来ているようには思えない。
観光業もそれほど観光客が来る訳ではなし
これといった民芸品もなく土産物はみな英本土からの輸入品。

英国政府からの補助金で生活が成り立っているようだが
小ざっぱりした家に住んでおり建築中の建物も散見される。

人口は最盛期の7000人に比べ減って4000人弱 黒人と白人の混血が殆ど。

シャビーだがヨットクラブもあり「ガバナー杯ヨットレース」も行われている。

畑も家庭菜園的なもの漁船もあるが本格的なものではなく
産業と呼ばれるものではない。
船は沖泊めで漁港一つなく荷物ははしけで降ろす。
島の生活について情報不足もあり理解しがたいところもあるが
島の人達の生き甲斐は何だろう。

英国の主権を主張する目的で島民を住まわしているのか。



(30)ナポレオン・ボナパルト

2007年04月06日 09時00分09秒 | 南半球膝栗毛
第16日目  2月25日  午前中
英領セントヘレナは南海の孤島の名に相応しく火山性の緑の少ない
切り立った島で砂浜は見られない。



ナポレオンの流刑の地としてこの島は有名。
まずナポレオンの墓跡、住居などを見学。
この辺り一帯の土地は数十年前イギリスよりフランスが譲渡され
フランス領になっているそうだ。




ナポレオンの住居内部を見学したが
あのベルサイユ宮殿に比べれば掘っ立て小屋の様なもの。
800人の付き人を従えての生活とは言え元皇帝にとっては
随分質素な寂しい生活だったと想像される。



ナポレオンと同じく流刑の身となった
後鳥羽上皇や後醍醐天皇の流刑地 隠岐に行った事を思い出した。

”我こそは新じま守よ沖の海のあらき浪かぜ心してふけ”

後鳥羽院が,隠岐に流された折 詠まれた御歌。
隠岐への道中 海が荒れたと云うより流刑の身の厳しさを嘆き詠んだものだろう。
なぜかこのセントヘレナでナポレオンの身の上と重なり
後鳥羽上皇の御歌が頭から離れなかった。