A Slow Life of Mister Masuda

定年退職後のスローライフを公開!

中国 開平

2015年08月09日 13時01分23秒 | 老後
7月27日(月)


もう30年続いているシドニー会
毎年一回,40年前にシドニーでお付き合いをした3家族が会食をする。
ミスターマスダの80歳を先頭に夫婦6人一人も欠けずに会は続いている。

今年は目黒雅叙園のランチ。
えてして、こういう会ではテーブルでの話題は思い出話ばかりに
なりがちだが、毎年のことなので、そんな話も尽き
時勢の話題、芸術論、そして家族の話
中々賑やかであった。

食後は散歩がてら東京ミッドタウンへ。
今日はミスターマスダの弟が其処の「富士フイルムフォトサロン」で
やっている写真展を見学。



偶々会場に居合わせた弟が世にも珍しい開平の高層楼閣にに関して解説をしてくれた。

19世紀はじめのアメリカ西部のゴールドラッシュを目指し、
中国広東省開平の農民が華僑として北米大陸へ渡った。
稼いだ大金を故郷へ持ち帰ったが、それを狙う専門の盗賊もいたという。
そのため開平には3000棟を超す、防衛的な性能をそなえた望楼タイプの
高層楼閣住宅が建てられ「華僑洋館」とも呼ばれた。
そして時代と共に財力を誇示するためのものへ変化し、
屋上の装飾はより立派で豪華なものとなった。
2007年には世界文化遺産に登録された。
今まで見たことの無い強い存在感に溢れていた建築群。
その造形の無骨で、素朴で、そして美しさと優雅さが混在した
開平の不思議な近代建築の大切さを伝えている。




弟の増田彰久は建築写真家で数々の作品を発表しているし
講演会も行っているが写真集も多数出版している。
今回「歴史遺産近代建築のアジア」全3巻を
上梓したらしく会場にパンフレットが置いてあった。