森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

フッキソウ(ツゲ科)

2006年03月08日 | 自然観察日記
 我が家は病院と縁が深い。私自身は縁遠いのだが、家内が特にご厄介になっている。長岡の日赤病院は一時自宅化したことがあるから、病院の隅々まで頭に入っている。
 入り口の日陰の坪庭にフッキソウが植えられている。造園された当時はそれでも見られる状態ではあったが、数年後の今は少々みっともない状態である。建物寄りの一角は機嫌が良い状態で生育しているが、そのほかの場所は雑草が入り込んだりゼニコケが蔓延り見る影が無い。
 もともと、日本に自生する植物で、花は大したことはないが観葉植物として寒さにも日陰にも強いためグランドカバーに利用される。結構強そうな植物だが日赤病院の庭の状態を見ていると、それなりのデリカシーを持っている植物である。写真は地震の被災地である蓬平温泉の片隅に生育していたものである。もうしばらく雪の下で春を待つことになるのであろう。