森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

ロウバイ(ロウバイ科)

2006年03月10日 | 自然観察日記
 昨年の冬、少々冒険をする機会があって、計画も立てずに上京し新宿御苑で時間を過ごすときがあった。寒々とした日で御苑には人影もまばらであった。温室が目当てで出向いたのだが、途中にロウバイという木があった。
 中国原産の時々庭木として植栽されるものらしいが、長岡では見たことが無い。図鑑では承知していたのだが、現物は初めてでカメラに収めた。花期には良い香りがするということが後で判り、香りを嗅ぐことをしなかった。柵がしてあったとはいえ、香りを嗅ぐこと位は許されるはずだから、本当に心残りである。花がろう細工のような感じがするというのでこの名があるのだが、大して花の価値は高いとは思えないが、冬枯れに咲く点が珍重されるくらいにしか考えていなかったのが浅はかであった。
 しかし、思いつきの冒険旅行はいろいろな思い出が出来、それはそれは充実したものであった。また、いつかスケジュールのない旅でもしてみよう。