森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

オウレン(キンポウゲ科)

2006年03月11日 | 自然観察日記
 我が家の庭で一番の早起きの草である。オウレン、まだ屋敷には40~50cmの積雪があるが、庭木の周囲や植え込みのところは雪が無くなって地面が露出しているところが目立つようになったのだが、そんな場所に住み着いている。
 早春の陽の光を浴びるやいなや、たちまちうのうちに起き上がり、体制もしっかりしていないのにもう開花である。やっと、遅い春が我が家にも来たようだが、雪消えはまだまだ先である。
 オウレンは薬草としても知られている。健胃剤だ。試したことは無いけれど、かなり苦いという。根が黄色で、キハダという健胃剤に良く似ている。これは口にしたことがあるから、その苦さは想像がつく。黄色の根がたくさん出るから「黄連(おうれん)」というのだそうだ。越後の特に海岸に近い西山の丘陵にたくさん自生している。