ヤブデマリ ３

　一見アジサイの仲間と思ってしまうかもしれません。でもアジサイはユキノシタ科で装飾花は花弁は離れていてくっついてはいません（離弁花類）がヤブデマリはスイカズラ科で装飾化は花弁が結合している合弁花類です。
　この時期、スイカズラ科の仲間でガマズミもありますがこれには装飾花がありませんね。そこで区別すればいいです。

ヤブデマリ ２

　白い装飾花が目立つ大きな花序を作ります。オオデマリというのは花がすべて装飾花になった園芸種でしょう。本来は周辺の花弁の大きい装飾花で昆虫に存在をアピールして、中央の両性花で受粉結実させるという分業体制を作っていると考えられますが、両性花まで花弁を大きくさせられてしまったのがオオデマリということになります。ちょっと可愛そうな感じです。
　しかし、ヤブデマリの花はそれくらい簡単に変化できるということでもあるのです。

ヤブデマリ １

　白い花が遠目にもよく目立ちます。山間の沢沿いの道路わきに点々と咲いていました。越後に分布するのはケナシヤブデマリといって毛の少ないタイプです。