森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

トチノキ 3

2007年06月02日 | 自然観察日記
 トチノキはそれはそれは大木になります。巨木といってもいいかもしれません。深い沢沿いに点在する高木を沢山見てきました。秋になるとその下に沢山の栃の実が落ちているのですが、見た私にとっては多い感じではあるけれど、花を咲かせ実を結ばせたトチノキにとっては極々少数の結果でしかないのです。それも、そのほとんどがうまく発芽し次世代の個体に成るわけではありません。
 大変長生きし高木になる種ですから、実を結んだものが発芽し成長したら森はトチノキだらけで自らの生活空間もままならないことになります。花数の「ムダ」は何か意味があるのでしょう。

トチノキ 2 

2007年06月02日 | 自然観察日記
 望遠を使っての花のアップです。小さな蕾が沢山付いています。しかし、秋に実を結ぶのはこの中で何個でしょうか。おそらく1つか2つといったところ。
 

トチノキ 1

2007年06月02日 | 自然観察日記
 トチノキの高木があり、花が咲いています。緑がかった白い花は北米産のアカバナトチノキのように目立ちません。目線よりかなり上なのも手伝って、本当にひっそりと咲いているという感じです。