へぇ~、こんな色にもなるのか・・。やや古い花と思われますが赤みがかった花弁を持つこの姿をどう表現したらいいのでしょうか。黄色からゆっくり赤く変化する時間の流れ・・・。人知れず起こっている変化です。やっぱり「河骨」なんて名前でないほうがいいなぁ。そう思いませんか。
コウホネとは「河骨」。なんで?と思ってしまいます。それは地下茎を見るとなるほどです。地下茎は太い白い茎で節があります。それが骨によく似ているんですね。昔の人は、花の美しさなんて第一義的な関心ごとではなかったのでしょう。少々可愛そうな花です。
スイレン科の仲間ですが、不思議な魅力があります。造花にも似たつくりですが、しっかりした黄色の花に心を取られました。ハス(ハス科)は泥から生え気高く咲く花として宗教的な意味を持つとされますが、コウホネもそんな気分になります。
これも久しぶり。かつて田舎の道を歩いていたときに、用水路の整備をした跡があってこのコウホネがどっさり泥と一緒に取り除かれて道端に積んでありました。水路の流れを邪魔する害草でしかなっかったのです。今はそんな光景を目にすることはまずないでしょうね。平場では自然の川がなくなりました。水路はコンクリートで固められて、あるいは流れる水そのものがない時期がありますから水生の動植物が消えました。