森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

ヤマウルシ 3

2007年06月09日 | 自然観察日記
 ウルシですから樹液に触るとかぶれます。私はあまりかぶれない体質のようで少々のことでは異常が起きないのですが、敏感な人は近くに寄っただけで反応するとか。でも、ヤマウルシは意図的に樹液を擦り付けるなどということをしなければそれほど危険なものではないと思っています。よく似たものにヌルデがありますがこれもそうですね。ただし、ツタウルシは要注意です。

ヤマウルシ 2

2007年06月09日 | 自然観察日記
 高木になぜならないのか? その答えのひとつにポリネーター(花粉を運ぶもの)にアリを使っている可能性がありますね。あまり目立たない小さな花にアリがうごめいていました。

ヤマウルシ 1

2007年06月09日 | 自然観察日記
ヤマウルシの樹です。里山ではいたるところにある低木ですからお馴染みでしょう。秋には紅葉します。
 ヤマウルシは葉を下から順次付けていくというスタイルでなく、頂部にかためて葉を付ける性質があります。とにかく上に成長し、ある程度の高さになってそこで展葉し光合成をするという形になっています。これも一つの生活の形、生き延びるための適応した姿なんだと思います。