森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

アミヒラタケ 2

2008年05月01日 | 自然観察日記
 マツオウジなら裏面はひだ。しかしこの菌は網目状、アミヒラタケです。我が家にまた新しい木材腐朽菌が居つきました。比較的よく似たアミスギタケは至るところに出没します。マツオウジも発生したことがあります。しかし、アミヒラタケは初めてで歓迎していいものかどうか悩むところです。
 一般には毒キノコ扱いはされません。「不食」とされるものですが、特別硬そうでもなく歯ざわりが良さそうなのでアルミホイルに包んでバター焼きにしてみました。しかし、特別お勧めするようなものではないなぁ。(ナラタケは越後では「アマンダレ」と称して大変美味しいキノコとして利用されています)

アミヒラタケ 1

2008年05月01日 | 自然観察日記
 吉野のサクラがナラタケ菌によって急速に枯れているという話を聞きました。原因を追究してみると、雨量増加という気候変動による可能性がもっとも高いとか。土中水分の増加が根腐れを招き、ナラタケ菌が取り付くという構図らしいのです。このままだとごく短期間に吉野のサクラは消滅する可能性があるという話しでした。なんともやりきれない思いです。
 自然には死んだ樹木を分解する木材腐朽菌というのが一杯いて、枯れ木や枝を土に返してくれます。大切な循環が形作られています。我が家にもこの木材腐朽菌のいくつかが発生します。この写真の菌、最初見たときはマツオウジと思っていました。手にとって臭いをかぐと独特の香りがありません。ハテ?