森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

路傍のエーデルワイス  チチコグサ 2

2008年06月11日 | 自然観察日記
 黄色の花のハハコグサに比べるとやっぱり質素。
 この仲間、白いクモ毛が沢山あります。キク科の植物は合弁花類の進化の先端を行くグループで、様々な環境に多くの種が暮らしています。適応進化の流れの中で、この毛は低温や乾燥などの厳しい環境にも適応しようとする試みとして生まれてきたと考える事ができますね。チチコグサは少し荒地に良く出ます。

路傍のエーデルワイス  チチコグサ 1

2008年06月11日 | 自然観察日記
 近縁のハハコグサは春の七草(ごぎょう)として注目を浴びる事があっても、チチコグサはその引立て役になることがせいぜいではないでしょうか。しかし、これほど群生していると立派な主役になっています。名づけて「路傍のエーデルワイス」。存在価値があるとおもいませんか。むやみに除草薬を撒かないでほしいですね。下田の山郷で見かけた風景です。