街路樹に利用される樹種にトチノキがあります。在来のトチノキばかりでなくベニバナトチノキなどの外来種も多いですね。トチノキは自然の中では決まって沢沿いに見られるもので水分条件が恵まれないと機嫌が悪いものです。条件さえ合えば30mを越す巨樹になります。街路樹で日当たりの良い乾燥気味のところに植えられて苦しそうにしているトチノキは本当に可愛そうです。大型の花序を垂直に立てて花を咲かせる立派なトチノキを街路樹で見ることはほとんどないですね。
トチノキは実のつく樹とつかない樹があると聞きます。図鑑では両性花と雄花が混在するとなっていますから、全くつかないことはないと思います。写真に写した花序は全て雄花のようで、雌しべは確認できませんでした。他にも幾つかの花序がありましたから、それらを調べれば雌しべを持つ両性花もあるのではないでしょうか(上過ぎて確認できませんでした)。