森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

クワ 果実

2010年06月22日 | 自然観察日記
ご存知の桑の実です。手や唇を紫に染めて食べたことはありませんか。里山に遊びに来る子どもたちにはどうしても食べさせたい代物です。少しくらい衣服を汚してもいいではないですか。お母さんちょっと大目に見てください。
この果実は、よく見ると沢山の小さな果実(液果)が集まった形状をしていますから、集合果といことになります。つぶつぶ一つ一つが雌花だったんですね。ところで、クワは雌雄異株で実の着く木と着かない木があります(稀に雌雄同株の個体もあるそうです)。

ヘビイチゴ 果実

2010年06月22日 | 自然観察日記
果実とはいうもの、カキのように卵細胞を持つ胚珠(種子のもと)を包む子房が肥大しているのではないので真果ではなく、擬果ということになります。表面のぶつぶつがそれぞれ種子ですから、雌しべが付着していた花床という部分が丸く肥大したのですね。バラ科の果実はいろいろなタイプがありバラエティーに富んでいます。

ダイコンソウ 果実

2010年06月22日 | 自然観察日記
果実を取り上げたついでに、もう一つ紹介します。先日花を載せましたが今回は果実。これは、ヘビイチゴのように瑞瑞しくありませんね。一般に乾いた果実を乾果といいますが、ダイコンソウの実はその一種でそう果(痩果)といいます(果皮と種皮が密着=子房は未発達)。バラ科ですから雌しべが付着する花床はしっかりありますが、こちらはヘビイチゴのように肥大化しませんから出来上がった果実は大変違った雰囲気になりますね。ダイコンソウの方は一つ一つのそう果が引っかかる装置を身につけて、移動する手段をとりますが、ヘビイチゴは食べられることで移動する方法をとったものと考えられます。