森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

カシタケ

2010年06月16日 | 自然観察日記
少し形が乱れている中型のベニタケのキノコにも出会いました。これはカシタケというキノコだと思いますが、色具合がかなりのバリエーションをもっている種で判別するのに困ってしまうこともあるものです。ナラ類の雑木林にしばしば発生するのを観察できます。

ウスキモリノカサ

2010年06月16日 | 自然観察日記
夏のキノコが出始めましたね。これはウスキノリノカサというハラタケ科の中型のキノコです。キノコを見るとすぐ食毒が話題になりますが、私はガイドをするときはその点は二の次にして、森におけるキノコの役割を考えさせる方向に誘導するように意識しています。脇に写っているのは近くにあった蹴飛ばされて転がっていたものです。キノコも大切な森の住人ですから、無意味に踏みつけたり蹴飛ばしたりはしないで欲しいものですね。

ウスキモリノカサの傘のひだ 

2010年06月16日 | 自然観察日記
デジカメを地面につけて傘を下から撮ってみました。綺麗な傘ですね。細かなひだがびっしりと整然として並んでいます。この一枚一枚の中に胞子を作る装置が並んでいるんです。そう思うとまた新しい発見をした思いになります。無数の胞子の中からほんの一つか二つの胞子がようやくこのキノコを作ったかと思うとこれもまた感動ものですね。