森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

タチシオデ 雄花

2010年06月15日 | 自然観察日記
丸い球形の花序を出しているのはタチシオデです。雌雄異株ですからこれは雄花で雌しべはありません。球形という形状と色彩の地味な花はどんなポリネーター(受粉媒介者)を意識したものなのでしょう。詳しい観察をしたことがないので、なんともいえないのですが小さな虫が時折訪問するのを見ただけで、わざわざこんな形状でなくともと思ったりします。雌しべはほとんど受粉して果実がびっしり付いたものをこれから見ることになるのでしょうが、思いもよらないポリネーターが存在しているのかもしれません。

ハルジョオン

2010年06月15日 | 自然観察日記
余りに当たり前にあると「草」として一括処理されて、見向きもされません。このハルジョオンやヒメジョオンなどはその最たる例で、一生懸命に咲いて彩を添えてくれているのに邪魔者扱いですね。この花のようにハルジョオンはなかなか美しいではありませんか。見直してあげたいなぁと思います。そろそろハルジョオンは終わりヒメジョオンに取って代わりますが、その違いは最も手っ取り早い区別は茎が中空か詰まっているかですから、ポキッと折ってみれば判別できますね。ハルジョオンは中空です。

キツネノボタン

2010年06月15日 | 自然観察日記
キンポウゲに似た光沢のある花ですが、こちらは少し小さいですね。果実が金平糖様の形態でその先が物に引っかかるような鉤があるのが特徴です。
ダイコンソウの果実もこの鉤みたいなものがあるので、今度両種を見かけたらその共通性を観察してみましょう。そこに住む動物の毛に引っ掛けて種子を移動させようとする戦略のように見えますね。