森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

マツバギク群落

2011年07月03日 | 自然観察日記
ウミネコの岩場を取り囲むようにマツバギクが大きな群落を作っています。なかなかよい景色になっているのですが、このマツバギクは帰化植物なのです。帰化植物ということを知ると少し興ざめをするのですが、また人が植えた可能性がかなりあるにせよ、自然に出来上がったものと見えてしまいます。すっかり風景になじんでしまったマツバギク、ちょっと複雑な気持ちです。
考えてみれば、海岸線はどこも帰化植物の宝庫で、よく知らべれば流れ着いた種子などからいく種類も外来種の成育を確認できるでしょう。

マツバギク花

2011年07月03日 | 自然観察日記
ロックガーデンなどの庭園に植栽されていたのを思い出しますが、この笹川流れにもごく当たり前に野生化しているようです。花弁が光沢を持って光を反射するような性質がいかにも乾燥地帯とか海岸などの紫外線が強そうな場所に適応しているようです。原産が南アフリカとありますから、ナミブ砂漠などの強烈な乾燥地生まれなのでしょう。温度さえあれば日本はとても住みやすいのでしょうね。