樹の梢からなにやら垂れ下がっているのはクマシデの果実です。ちょっと面白い光景です。花の少ない時期でも森を散策しているといろいろな新しいものが目に留まり、楽しいですね。単純な緑一色の世界ではなくて濃淡がありさまざまな造詣があります。
樹が大きいので果実を近くで撮れません。望遠でカメラに収めました。口にするような果実ではありませんが、細長い松かさのような形で、苞葉があってその下に実が包まれているのです。カバノキの仲間で葉が平行な葉脈が沢山あるのが特徴のひとつですね。
クマシデの近くによく似た種がありました。果実の様子が少々違います。これはアカシデという種。果実の穂が開いた形になって円筒形には見えません。葉もやや小ぶりで幹がなんとなくデコボコ。カバノキの仲間もいろいろなものがあって難しい反面、面白いです。