森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

ハマユウ

2011年07月28日 | 自然観察日記
なぜか我が家にはハマユウがあって毎年この季節に白い花を見せてくれます。一般には南の海岸に生える大型の草本ですが、もう20年も前に知人から頂いた株が消えるでもなくどんどん増えるわけでもなく生き続けています。しかし、花は咲くけれど結実したことは一度もないですね。別の株がないと結実しないのでしょう。こういう現象を自花不和合性といいます。そのしべを覗いてみると湾曲しています。長く伸びでたしべが内側に曲がるのは受粉を確実にするための手段で昆虫に花粉を付着させやすいのと最後には自分の雄しべと雌しべを接触させるための方法とも考えられるのですが、そういう方法でもこの個体はいまだかって成功していないのです。